レンガ造りが美しい街並みのリューベックでショートドライブ
北ドイツで無事にインタビュー取材を終えた池ノ内みどりさんは、旧市街全域が世界遺産に登録され、レンガ造りが美しい街並みのリューベックに出向いてショートドライブへ。その後レンタカーを返却し、電車で宿のあるハンブルク中央駅へ向かいます。この旅の様子を見ていきます。
街をのんびり一周してからレンタカー返却場所のハンブルク空港へ
デンマーク在住の元レーシングドライバーの方とのインタビュー取材のため、北ドイツのハンブルクへ飛び、そこからレンタカーを借りて先方のご指定の場所まで走ってきました。インタビュー取材を終えて、レンタカーの返却時間まで少しまだ余裕がありましたので、その方がおすすめするリューベックという美しい街へショートドライブを楽しみました。
南ドイツには少ないレンガ造りや、古い趣きのある建物がとても美しいリューベックはお菓子の「マジパン」でも有名な街なのですが、私はマジパンが苦手。ウィキペディアによると「マジパンは砂糖とアーモンドを挽いて練りあわせた洋菓子。餡のような食感と独特の風味がある」と説明書きがありました。独特なので、ドイツ人の方でも好き嫌いがはっきりと分かれるお菓子です。決して安くもないので、リューベックの街でマジパン専門店をいくつか見かけましたが、すべてスルーしました(笑)。
地元のお料理も気になりましたがレンタカーのプジョー「208 GT」の返却時間が気になり、街をのんびり一周してレンタカーの返却地であるハンブルク空港へと向かいました。空港近くのガソリンスタンドがなかなか見つからず何度もグルグルしましたが、無事に時間内に返却できてホッとしました。私と同じ状況なのか、やっと見つけた空港近くのガソリンスタンドではお隣で給油中だったビジネスマン風な方と、レンタカーの返却所でまたすぐに出会い「いや~ガソリンスタンドが見つかりにくて困りましたね」なんてお互い笑い合いながらさよなら。
EVカーを勧められるも…
いまもヨーロッパのコンパクトカーはマニュアル車の割合が多いのですが、最近少しずつオートマティック車も増えて嬉しい限りです。お恥ずかしながら私はAT限定免許なので、レンタカーを借りる際には必ずAT車を指定しないといけません。以前はヨーロッパのレンタカーでのAT車は高級車のみの設定が多く、メルセデス・ベンツの「Eクラス」やアウディ「A8」を出されてびっくりしたことがあります。
レンタカーの受付カウンターに行ったときにEVカーをお勧めいただきましたが、今回は遠慮させていただきました。EVカーを運転したことはあるものの、充電をしたことはありませんし、不慣れな地で返却時間までにフル充電をして……と考えると、二の足を踏んでしまいました。
ハンブルク空港でレンタカーを返却し、電車に乗ってこの日の宿のあるハンブルク中央駅へ向かいます。私の地元ミュンヘンでも「Sバーン」という在来線のような電車で空港から市内へ行くのですが、その片道価格は14.30ユーロ(約2300円)ですが、ハンブルクは3.8ユーロ(約620円)とずいぶん安くて驚きました。距離的にはミュンヘン空港の方が少し遠いですが、それを考えてもハンブルクは非常に良心的な価格です。
ハンブルクはエキゾチックな雰囲気が漂う
ハンブルク中央駅に到着してみてみると、独特の雰囲気で同じドイツ国内ながら異国に来たような気分になります。国際列車は少ないものの、いくつか北欧の国々へ向かう車両もあって新鮮です。旅先で宿を取る際には荷物もあることから駅周辺は便利なのですが、外国の場合は何かと治安が良くありません。ここハンブルクもなんとなくドイツとは思えないエキゾチックな雰囲気が満載でした。
ハンブルクといえば港街ですから、魚好きとしてはおいしい魚料理を食べたいな、とは思っていたのですが、翌朝の便でまたミュンヘンの自宅へ戻るので、いつかプライベートで訪れる日までお預けです。
ハンブルク在住の友人とも会いたかったのですが、時間的に難しく今回は断念しました。ということで、中央駅に到着した際に駅の売店で中華あんかけ焼きそば風なものを購入して部屋で食べることにしました。これで9ユーロ(約1500円)。円安とインフレの中、9ユーロはまだかなり良心的なお値段です。