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パワースポット巡りのためにビートルからルノー「カングー」に乗り換え!?長距離も疲れない乗り心地とシートがお気に入りです

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • ルノー カングー:1973年式フォルクスワーゲン・タイプ1から5年前にカングーに乗り換えた“サイドンさん”。「5速マニュアル車なのにリッター5キロですよ」と笑う
  • ルノー カングー:ボディのステッカーは小傷隠しだそうだ
  • ルノー カングー:占い師という珍しい職種の“サイドンさん”。クリア飛びしているボンネットもお気に入りだという。「空に浮かんだ雲みたいでしょ」とポエミーな一面を見せた
  • ルノー カングー:右のウインカーを出すとライトオンになるという怪奇現象があるとか。ほかにもスイッチ類の陥没もあったが、「まぁ中古車だし」と寛容だ
  • ルノー カングー:ルーフキャリアは、購入後に装着したもの。5年経った今も、まだここまでの大物を載せたことはないそうだ
  • ルノー カングー:トレーラー牽引用のヒッチメンバーは購入時よりついていたが、これもきっと使わないだろうなとのこと
  • ルノー カングー:リアウインドウにはカングーで参加したイベントや、趣味のヒストリックカーレースやイベントなどのステッカーが貼られている
  • ルノー カングー:趣味のアウトドア用品を満載したままでも、乗員分の荷物が積める広い荷室はサイドンさんのお気に入りのひとつ。リアパネルは木目のものに交換した
  • ルノー カングー:時間が空いたときは、ふらりと防波堤での釣りを楽しむというサイドンさん。釣り道具は、この場所が定位置とのこと
  • ルノー カングー:年季の入ったステアリングだが、軽トラックのように使ってこそ、カングーぽいと思います
  • ルノー カングー:ステアリングホイールのセンターにあったのは、タイミングベルト交換のシール。先日、19万キロで交換したばかりで、エンジンルームに貼ってくださいと整備工場ブラストオフから渡されたまま
  • ルノー カングー:当て逃げにあったときに、乗り換えも考えたという“サイドンさん”、僕が手放したら廃車は確実、まだまだ乗ってあげないと……と思い留まったそうだ
  • ルノー カングー:伊予国一宮大山祇神社への参拝をしたというサイドンさん。瀬戸内海を臨む場所で取材に応じてくれた

燃費の悪さもなんのその! 「モノを大切に」と乗り続ける

マツダ「ロードスター」乗りが集るカフェがあります。そこは愛媛県にある“みんなのコーヒー”です。駐車場を見渡すとロードスター以外にも魅力的なクルマが集結していました。今回はエコッスブルーを纏ったルノー「カングー」を紹介します。

かつてはヒストリックカーで楽しんでいた

岡山県で占い師として活動中の“サイドンさん”。週末には全国にあるパワースポット巡りの仕事も多く、そのツアー車両として活躍しているのがルノー「カングー」だ。取材日は、伊予国一宮大山祇神社への参拝を目的に瀬戸内海を渡り、以前より気になっていた愛媛県にある“みんなのコーヒー”へ足を伸ばした。

“サイドンさん”の車歴はジネッタ「G15」から始まり、モーガン「プラス8」、英国フォード「アングリア」、トライアンフ「スピットファイア」といったヒストリックカーを乗り継いできたクルマ好きだ。
さらには、30歳代から40歳代半ばまでは、片道10時間もかかるツインリンクもてぎや、筑波サーキットなどで行われているヒストリックカーレースにも参戦。相当の強者である。

そうした英国製スポーツカーの趣味を楽しみながらも、フォルクスワーゲン「ビートル」やシトロエン「2CV」も日常の足とするなど、ベーシックカーにも造詣が深い。

「ロングセラーのクルマは、どのクルマに乗っても、その国や時代背景が見えてくるので、そうしたことを考えると楽しいですね」

お客さんの要望に答えるためにカングーへ乗り換え

「実際に所有してハンドルを握り、経験してみてこそ、そのクルマの魅力が見えてくる」と話す“サイドンさん”。カングーは占いの仕事の延長からのクルマ選びだった。

「霊能はリピートしてくれる方も多いんです。そうしたときに自分の趣味の神社仏閣やパワースポット巡りの話をすると一緒に行きたいというお客さんが増えてきたんです」

当初はビートルでそうしたニーズに応えていたというが、万が一遠出した時に故障したら迷惑をかけてしまうことと安全性などを考えカングーへの乗り換えをした。

「しっかりと整備してもらっているのでビートルは故障したことはありませんでした。僕は慣れっこですが、今時エアコンなしのクルマって、それ何? というか普通に考えて理解してもらえませんよね?」

そして2CVに乗っていたころに感じていたフランス車のシートの心地良さ、後部座席への乗降のしやすさ、何より中古価格もこなれてきたことで、カングーを選んだという。

マイナートラブルはあったものの快調そのもの

「カングーは正解でしたね。長距離も疲れない乗り心地とシート、飾り気はありませんが実用的な室内空間ですし、何より積載力は魅力です。趣味のものを積んだまま買い物に行っても、置き場に困りません。燃費は5km/Lくらいしか走らないのですが、それを帳消しにしてくれる魅力があります」

ボンネットが閉まらなくなったり、ハザードスイッチを押したときに、全体が落ち込んだりしたこともあったが、それらはトラブルのうちには入らないと笑う。

「ドアミラーを畳むときに反対に折れ曲がったり、右にウインカーを出したときにライトが点いたりの怪奇現象も……思い返すと色々あるにはありますね」

そんな“サイドンさん”だが、じつは少し前に駐車場で当て逃げされたのだ。幸いダメージはドアだけで済んでいたため、同色の中古ドアを見つけ、それに交換している。

「そのときは燃費が良くなった高年式のカングーへの乗り換えも頭をよぎりましたが、まあ直せばいいかと……。このカングーは19万km走っているので、僕が手放したら廃車でしょ? 調子は良いしもったいないですよね」

燃費は気になるものの、愛車を大切に乗り続けたいというサイドンさんのカングーは、これからもさらにマイレージを重ねていくだろう。

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