クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • オイルメーカー「フックス」とメルセデス・ベンツの長い協業関係!本国で戦略的業務提携を発表
CLASSIC
share:

オイルメーカー「フックス」とメルセデス・ベンツの長い協業関係!本国で戦略的業務提携を発表

投稿日:

TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • ポントンのオーナーも定期的なイベントへの参加やツーリングを通し、クラシック・メルセデスを楽しんでいる
  • 木製キーホルダー、ステッカー、トートバッグなどのオリジナルグッズをブースで販売
  • ゲトラグ社と共同開発し、純正品として採用されているTITAN FFL-4などを提案
  • 弊社発行「オンリーメルセデス」でフックスの記事を掲載
  • W180型シリーズはタイヤがボディの中に納まる近代的なデザインを採用していた
  • 現車のオーナーはメルセデス・ベンツ公認クラシックカー・クラブの中で最も権威のあるMVCの日本支部、MVCJのメンバー
  • ミニドラム、ステッカー、ワッペンという3点セットをプレゼントする企画を展開
  • メルセデス・ベンツ 220SEクーペのスペックも掲示された
  • クーペの生産台数は少数で、稀少価値が高まっている
  • 「これまでも、これからも」というスタンスで、フックスはクルマ好きをサポートしていく
  • 船をひっくり返したような形状からPONTON(ポントン)の愛称で親しまれている
  • オーナーが所属しているMVCJは、クラシック・メルセデスに乗って楽しむことをモットーにしている
  • W180型シリーズは、4ドアセダン、2ドアクーペ、2ドアコンバーチブルの3種をラインナップ
  • 時を越え、長く愛されてきたクルマにもフックスのオイルはマッチする
  • フックスのブースでは1960年式のメルセデス・ベンツ 220SEクーペが展示された

フックスとメルセデス・ベンツの関係の長さを象徴する展示車両

世界最大の独立系潤滑油メーカーであるフックス(FUCHS)。2025年4月に開催されたオートモビルカウンシル2025の会場でブースを出展しました。企業が消費者に対して商品やサービスを提供するビジネスモデルであるB to Cをフックスジャパンが行うのは、じつはこれがが初めてでした。

1931年にドイツで創業したフックス

フックスブースのスタッフは、B to Cの場に初出展した理由を「フックスというブランドの認知度をさらに高めること、オイルの重要性を広く周知すること、とくに得意としているドイツ車のユーザーに知ってもらうことなどが出展の主な目的」と語る。

1931年にドイツのマンハイムでファミリービジネスとして創業したフックス。革新的な潤滑剤ソリューションを提供するグローバルオイルメーカーとして、現在50カ国以上で6200人の従業員が世界を持続可能かつ効率的に動かすという同じ目標を共有。それを達成するために単なる標準ではなく完璧を追求している。

2024年3月28日にフックスとメルセデス・ベンツAGが戦略的業務提携を発表。このパートナーシップはメルセデス・ベンツ・ユーザーにオーダーメイドの潤滑ソリューションを提供することで、自動車潤滑の基準を再定義した。より高いパフォーマンスを実現する態勢を整えていくことを目指しているのだ。

メルセデス・ベンツは、自動車工学のパイオニアとして安全かつ持続可能な方法でモビリティの未来を形作ることがモチベーションであり義務であるとも考えている。いつの時代にも革新的で環境に優しいテクノロジーを採用し、人々を魅了する優れたクルマをデリバリーすることに努めてきた。

創業者であるカール・ベンツは、1886年に自動車を発明し、歴史にその名を刻んだが、最初期のファクトリーはマンハイムにあった。そのため、フックスとメルセデス・ベンツの間には長い協業の歴史があり、メルセデス・ベンツの純正オイル開発における初期パートナーをフックスが務めていたのだ。

メルセデス・ベンツ 220SEクーペを展示

そのような縁もあるのため、今回フックスのブースでは1960年式のメルセデス・ベンツ 「220SEクーペ」を展示。両社が同郷であることをアピールした。船をひっくり返したような形状からPONTON(ポントン)の愛称で親しまれているW180型シリーズは、第二次世界大戦後に開発された最初のメルセデス・ベンツで、タイヤがボディの中に納まる近代的なデザインを採用していた点が特徴となる。

クーペの生産台数は少数で稀少価値が高まっているが、現車はオーナーの弛まぬ努力により、通常走行ができる状態を保っている。参考までに記しておくと、オーナーはメルセデス・ベンツ公認クラシックカー・クラブのなかでもっとも権威のあるメルセデス・ベンツ・ベテラン・クラブ・ドイツ(MVC)の日本支部として活動しているMVCJのメンバーとのことだった。

フックスとメルセデス・ベンツが戦略的業務提携を結び、ともに自動車の性能と信頼性を高めるだけではなく、環境への配慮も促進するというのは大きなトピックなので、この機会に自動車潤滑の最先端およびカーメーカー認証(承認オイル)の実力を体感してみるといいだろう。

すべて表示
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
著者一覧 >

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS