リフトアップした車高が会場内でひと際目立つ
カーイベント「Hotsprings(ホットスプリングス)」の会場では、スラムドカスタムが主流を占めており、ほかにもトラックスタンスや純正車高の車両が多く見受けられました。そんななかで、ルーフが飛び出して目立っていたのがマツダ「CX-5」です。カスタム内容をオーナーにお聞きしました。
なんとトータルで6インチ(約15cm)アップ
2025年3月23日に茨城県・稲フォルニアイベントスペースで開催されたHotsprings(ホットスプリングス)に参加していたマツダ「CX-5」。明らかにリフトアップコイル程度のカスタマイズでは達成できないレベルの車高で、その勇姿が気になりオーナーの佐々木さんに話を伺った。
「2015年式を新車で購入して、すでに10年くらい乗っています。ここ最近で徐々にカスタムを進めてきて、現在は足まわりやタイヤの大径化などを合わせて、約6インチ程度リフトアップしている計算です。いろいろやってきましたが、ようやくある程度は理想のスタイルになりました」
まずは何といっても気になる足まわりから見ていこう。当然、これほどのリフトアップを実現するためにはサスペンションだけでは不可能。このクルマはメンバーや足まわり、ステアリングまわりなどにスペーサーを挟むロードハウスの4インチ(約10cm)ボディリフトキットを使っている。これによってボディに対して足まわりの装着位置が下に移動して、リフトアップを実現しているわけだ。
さらに、タナベの車高調を使って1インチリフトアップ。これで車体に対して車軸の位置は合計で5インチ、つまり12.5cmもクリアランスが広がっている計算だ。しかもこのCX-5には、純正よりもはるかに大径なNITTO TRAIL GRAPPLER M/T(F&R:265/50R20)をチョイスすることで、さらに1インチ。つまり、すべて合わせるとなんと6インチ(約15cm)ものリフトアップを実現していることになるのだ。
あえてシンプルにまとめたボディはUSDMスタイル
装着するホイールは、WORK VS XV(F&R:20×9.5J+2)というかなり標準よりボディ外側に出るサイズ。オーバーフェンダーを装着しているが、前述の幅広いタイヤを装着するため、足まわりのカスタムと比較してボディはかなりシンプル。
しかし、ヘッドライトやテールランプをUS仕様に変更し、フロントにはノーズブラを装着。さらにルーフレールもUS仕様で、リアにはCURTのヒッチメンバーを装着した典型的なUSDMスタイルとなっている。ちなみに、ホイールキャップもWORKの輸出用をチョイスしているそうだ。
マツダのCX-5という、あまりオフロードのイメージがない車種をチョイスし、あえてリフトアップカスタムに挑んだ佐々木さんの意欲作は、目論見どおり、見事に会場内で注目を集めていた。
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