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マツダ「CX-5」が爆速ピックアップトラックになった! 40ミリワイド化されたボディはル・マン優勝車「787B」のレナウンチャージカラーでペイント

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)

  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:マツダ CX-5をNASCAR仕様のピックアップトラックに変身させ、コンセプトカー部門にエントリー
  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:全長を400mm延長し、4985mmとすることで荷台を製作。バランスのいいプロポーションを完成させた
  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:NASCARの安全装置のひとつであるウインドウ・ネットも再現。レースカーなので、製作メンバーの名前の表示もボディとマッチ
  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:カスタムカー制作実習として世界に1台だけのクルマを造っているので、既製品に頼らずロールケージも手造り
  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:インパネも手造りでNASCAR風に仕上げている。運転席にスパルコのレーシングシートREV-J QRTと、MOMO MOD N38 G2ステアリングがセットされていた
  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:排気量2488ccのエンジンは、BLITZ ADVANCE POWERなどでチューニング。ボンネットにはエア・アウトレットがある
  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:テールレンズはトヨタ ハイラックス用。タイヤはDUNLOP DIREZZA Z III(前後とも225/50R16)だ
  • WiZ CONCEPT XIX CX-Vision:マツダ 787Bをモチーフとしたイメージ・カラーリングはキャンディ塗装で仕上げた

国際情報工科自動車大学校のカスタムカー制作実習で生み出されたマシン

世界最大級のカスタムカーイベントである東京オートサロン2025が2025年1月10日~12日に開催されました。日本独自のカスタムカー文化を発信する「クルマの祭典」として定着し、国内外の自動車ファンが大挙して来場するビッグイベントは、自動車について学ぶ学生たちにとっても晴れの舞台。今回は福島の国際情報工科自動車大学校の学生たちがカスタムカー制作実習というカリキュラムを通じて仕上げた、マツダ「CX-5」をベースとしたピックアップトラックを紹介します。

マツダ CX-5をベースにNASCAR仕様ピックアップトラックを製作

福島県郡山市に校舎がある国際情報工科自動車大学校では、情報、ゲーム、自動車、建築、ドローン、電気、放射線、国際という8分野を学ぶことができる。

東京オートサロンに出展する世界に1台だけのオリジナル・カスタムカーの製作は自動車車体工学科の学生が手がけており、造りたいクルマ、担当、作業工程などのすべてを自分たちで決めている。

これは、カスタムカー制作実習というカリキュラムになっており、来場者へのプレゼンテーションも学生が行うのが国際情報工科自動車大学校の伝統だ。

今年の出展車両は「WiZ CONCEPT XIX CX-Vision」で、なんと、クロスオーバーSUVのマツダ「CX-5」(2017年式)をベースとしたNASCAR仕様のピックアップトラックであった。

車両紹介ボードに記された製作コンセプトを拝見したら、下記のようなことが書かれていた。

「令和の爆速pickup truck登場! これでMAZDAもNASCARに出場!? ボディラインやグリルなどにMAZDAらしさを残しつつ、学生の想いを乗せたカスタム車両です」

文章とカスタムカーの勢いというか熱量が見事に一致していたので、コメントを読みながら嬉しくなってしまった。2024年の6月ぐらいにCX-5をベースとすることが決定し、10月から実際の作業をスタートさせたのだという。このサイズ感のピックアップトラックは過去に出展したことがないそうだ。

可能な限り学生たちの手造り

当初、フロント側からこのWiZ CONCEPT XIX CX-Visionに接近したので、お馴染みのCX-5をフルエアロ仕様にしてマツダ「787B」(1991年のル・マン24時間レースで優勝したことで有名)のレナウン・チャージカラーでペイントしたんだな、と思っていたが、横に回り込んでみたら荷台があったのでビックリしてしまった。

Bピラーのあたりからルーフをカットしてトラック化し、既製品(汎用品)に頼ることなく、インパネ、ロールケージ、荷台などを可能な限り学生が手造りしたのだという。

本物のNASCARマシンが有しているディテールに近づけるために、ドアハンドルやミラーをスムージング。よりそれっぽく見えるように、ストックカー仕様のステアリングとして販売されているMOMO MOD.N38 G2とDAYTONA SSホイール(前後とも16×7.0J+35)を装着している。

ボディ本体は左右40mmずつワイド化し、全長を400mm延長して荷台を製作したのだという。クルマ好き、レース好きの誰もが知るマツダ 787Bのそれをモチーフとしたイメージ・カラーリングはキャンディ塗装で仕上げたそうだ。

エアサス(Air Force Suspension Japan製)が組まれているとのことだったので、タンクなどのシステムを探してみたら、後席だった部分に搭載されていた。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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