スーパー耐久富士24時間をリポート
カーライフエッセイスト吉田由美の「なんちゃってセレブなカーライフR」。今回は、2025年5月31〜6月1日に静岡県・富士スピードウェイで開催された日本でもいま注目度ナンバーワンの自動車耐久レース「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 NAPAC富士24時間レース」の模様をお届けします。今回の移動を支えてくれたのはジープ新型「レネゲードeハイブリッド」。その実力もお伝えします。
世界の24時間レースが熱狂の渦に
世界的に自動車の24時間耐久レースが目白押し。フランスで世界三大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」が6月14〜15日、ドイツでも世界一の草レースと呼ばれる「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」が6月21〜22日に開催。それを前に(?)、同年5月31〜6月1日の2日間、日本でもいま注目度ナンバーワンの自動車耐久レース、「ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE 第3戦 NAPAC富士24時間レース(以下:スーパー耐久富士24時間)」が富士スピードウェイで開催されたわよ〜。
残念ながらニュルブルクリンクには行ったことがないけど、ル・マン24時間レースには何回か行ったことがあり、参戦メーカーはサーキット内にメディアやゲスト用の即席ホテルやレストラン、観戦場所を設けたり、期間中は移動式の遊園地が来たりと、大賑わい。長い24時間を、いろいろな場所から観戦したり、友人たちとBBQやパーティーのように楽しんだりと、観戦スタイルもさまざま。
スーパー耐久富士24時間は、富士スピードウェイで開催され、これもそれに近いスタイルになりつつあるかも。至るところでさまざまなプログラムが用意され、場内のいたるところに観客がテントを張り、夜でも人が大勢。ル・マンというより、雰囲気はニュルブルクリンク24時間耐久レースに近いかも。行ったことないけど。
会場内では、ライブ、トークショー、ヘリコプターの遊覧飛行、ナイトバルーン、花火などのプログラムが目白押しだけど、メディア向けには記者会見などなど。
河野代表&横堀主将が語る青学チームの熱い思い
わたくしが最初に取材したのは、青山学院大学自動車部と、スーパー耐久にも参加する「TEAM ZEROONE」が2026年のスーパー耐久富士24時間レースに参戦するという活動報告の記者会見。TEAM ZEROONEの河野初樹代表は青山学院大学のOBでもあり、このプロジェクトが実現。青学自動車部として初のサーキットレースに挑戦。横堀太一主将は「箱根駅伝で活躍する青学陸上部を超えるチームにしたい」と熱く語っていたわ〜。
また「ST-Qクラス」(自動車メーカーの開発車両が参加するクラス)の燃料には、ENEOS製のトウモロコシやサトウキビなどに含まれるグルコースや、草本系の植物、パルプ、古紙など植物由来の原料から得たセルロースを発酵させて製造した「バイオエタノール」を約20%混合した低炭素ガソリン(E20)を使用。トヨタ、マツダ、スバル、日産がこの燃料を使用し、ENEOSとともに共同記者会見を開催しました。
イベント広場では、マツダとタミヤが合同で、エンジンからのCO2を回収する装置を搭載したラジコンカーを走行。この装置は今シーズン後半、実際にレース参戦車両に搭載されるそう。