クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • 90台の軽自動車が激走!下剋上あり逆襲ありの大混戦だった東北660選手権
SPORT
share:

90台の軽自動車が激走!下剋上あり逆襲ありの大混戦だった東北660選手権

投稿日:

TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 1クラス準優勝の338#齋藤大寛
  • 1クラス3位の154#小松日高
  • 1クラスの表彰式
  • 2クラス準優勝の601#大堀斗夢
  • 2クラス3位の377#岩塚真澄
  • 2クラスの表彰式
  • 3クラス優勝の73#高岡威
  • 3クラス準優勝の124#岩崎悠人
  • 3クラス3位の177#大木佳人
  • 3クラスの表彰式
  • 4クラス優勝の168#高杉俊太郎
  • 4クラス準優勝の5#高松正雄
  • 4クラス3位の404#菅原武
  • 4クラスの表彰式
  • 5クラス優勝の910#工藤与輝
  • 5クラス準優勝の231#村上隼
  • 5クラス3位の55#鈴木吉洋
  • 5クラスの表彰式
  • エントリーが多いのでエビスサーキットでは走行枠をクラスによって分けている。今回も3クラスだけで24台という大盛況ぶりだった
  • HA36カップおよびH1カップと合同ブリーフィングを行なう。走路外走行でペナルティを取られやすいポイントなどを詳しく説明する
  • 賞品が豊富なのも東北660シリーズ全カテゴリーに共通する魅力。ひとりじゃ持ち切れず表彰式で仲間がサポートに付くのもお約束だ
  • パドックではオイルメーカーなどのブース出展も。写真はNAやターボを問わず東北660シリーズでも愛用者が多いスノコのオイルだ
  • 本格的なレースとはいえピリピリした空気は皆無だ。車両にトラブルが出ればライバルチームだろうと手を貸し助け合うのが東北660
  • この日は合計で4レースがあったにも関わらず赤旗ゼロ。運転のスキルだけじゃなくマナーやモラルも高いことの何よりの証明だろう
  • 1クラスはアベが予選3番手から大逆転。しかし最終戦は所用のため欠場が決まっており、シリーズチャンピオンはほぼ絶望的となった
  • 恒例の軽量FRPパーツを1点プレゼントされる『ハートビート賞』は、3クラスで奮闘を続けているL275ミラの223#増澤幸敏が受賞
  • 飛び入りも大歓迎のジャンケン大会。HA36カップに参戦する『ラヴィッシュモーターワークス』からはハイオク20ℓをプレゼント!
  • 2クラス優勝の86#竹中康平
  • 1クラス優勝の11#アベ

各クラスでベテランとルーキーが入り交じる大熱戦

2025年6月29日、エビスサーキット東コースで軽自動車レース「東北660選手権」の第2戦が開催されました。シリーズ15年目となる今年は、「東北660・HA36カップ」第1戦とS660ワンメイク「H1カップ特別戦」を併催。エントリー台数は合計で90台に迫り、パドックは軽自動車のレーシングカーで埋め尽くされました。各クラスの熱戦を振り返ります。

開幕戦の雪辱を果たしたアベが逆転V【1クラス】

最高峰の1クラスは、最近アンラッキーが続いていた11号車アベが予選3番手からキャリアの差を活かしレース展開で、見事な逆転優勝を遂げた。開幕戦を圧倒的な速さで制した90号車・新関透はシリーズ制覇を狙って参戦したが、スポーツランドSUGOに特化しすぎたギア比が災いし表彰台を逃す結果に。

かわって準優勝に輝いたのは338号車・齋藤大寛。ガレージ・カリノのデモカーだったダイハツ「エッセ」で2025年から本格参戦。開幕戦は6位に沈んだが、マシンと東北660の雰囲気にも慣れてきたのか決勝でファステストラップを記録して、シリーズ制覇に向けて望みを繋げた。

決勝こそ3位とポジションを落としたが、154号車・小松日高もマシンが熟成して予選でポールポジションを獲得。後半戦の巻き返しが期待される。

ルーキー竹中が逃げ切り勝利【2クラス】

2クラス予選は、3クラスから昇格したばかりの86号車・竹中康平、HA36カップにもエントリーする377号車・岩塚真澄、同じく3クラスを卒業した601号車・大堀斗夢が上位を占めた。

決勝はポールポジションの竹中がそのまま逃げ切り、5位に終わった開幕戦の雪辱を果たす。動きがあったのは2位争い。東北660耐久レースではチームメイトの岩塚と大堀がバトルを展開し、後輩にあたる大堀がファステストラップを叩き出して下剋上に成功。シリーズランキングでも3番手をキープし、後半戦も竹中らとの熾烈な争いが続きそうだ。

19歳・高岡が初のポール・トゥ・ウィン【3クラス】

3クラスは、2024年の東北660耐久レースで鮮烈なデビューを飾った19歳の73号車・高岡威が、意外にも初のポール・トゥ・ウィン。準優勝の124号車・岩崎悠人も予選タイムはわずか0.13秒差で、決勝のファステストラップは高岡を上まわるなど、両者の実力は伯仲しているといえる。

3位は、以前エビス東で愛車を全損させたことがある177号車・大木佳人が、トラウマを払拭するかのような走りで入賞。今回も3クラスの上位は20代の若いドライバーたちが独占した。

高杉が危なげない走りで今季初勝利【4クラス】

2ペダル仕様の4クラスは、HA36カップでも活躍するサザンサーキットの168号車・高杉俊太郎がポールポジションを獲得。2番手の5号車・高松正雄を約0.7秒引き離すタイムで、決勝も危なげのない走りを見せ今季初勝利を飾った。準優勝は高松、3位は高杉と同チームの404号車・菅原武だった。

ビギナーズクラスも熱戦【5クラス】

ビギナーのレース慣れを目的とした5クラスは、優勝が910号車・工藤与輝、準優勝が231号車・村上隼、3位が55号車・鈴木吉洋という結果だった。

次戦は9月7日にスポーツランドSUGOで開催予定。国際レーシングコースならではのハイスピードバトル、フルグリッド45台による迫力のスタートは必見だ。

すべて表示
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
著者一覧 >

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS