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軽カーだけの戦い「東北660耐久レース」常連チームの母体のレンタカー事業で扱うスポーツカーはすべてオープンモデル

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)/レンタカーズSEiWA

  • サインボードは中古車のプライスボードを改造し、LEDで視認性を高めたオリジナル品だ
  • メンテナンスを兼ねてコイルは強化タイプに交換。インジェクターはエッセから流用とか
  • メインのECUは純正のまま、トラストのeマネージ・アルティメットでセッティングする
  • バケットシートはピッツーラ。ロールケージは6点式でボディ剛性と安全性を高めている
  • トラブルで予選からポジションを落としたアルトワークス。2025年はコペンと2台で表彰台を狙う
  • タイヤはダイハツ コペンもスズキ アルトワークスもディレッツァZIII。グリップと耐久性のバランスがいいという
  • スズキ アルトワークスもダイハツ コペンと同じブーストアップ仕様。ブーストは1.2kg/m3に設定している
  • ストラットタワーバーを装着してボディ剛性を高める。足まわりはシュピーゲルの車高調
  • 室内にはフルバケッシートとロールケージを装着。不要な部品はすべて外して軽量化している
  • オープンカーを多く取り扱うレンタカーズSEiWA。気になる人はウェブサイトをチェックしてみよう。会員登録も無料でできる
  • エンジンは耐久性を重視したブーストアップ。ラジエータは大容量タイプに交換している
  • アットホームな雰囲気のセイワレーシング。ダイハツ コペンは2024年の最終戦でクラス優勝を果たした

2台のターボ車で挑む軽自動車耐久レース

新規格軽自動車のNA車両が多数を占める東北660耐久レースにおいて、初期からターボ車で参戦し続けているチームがあります。それが、茨城県を拠点とするセイワレーシングです。母体は土木および建築業を営む企業で、レクリエーションの一環として軽自動車レースに取り組んでいます。昨シーズンの最終戦では、ダイハツL880K型「コペン」とスズキHA22S型「アルト ワークス」の2台を持ち込んで参戦したチームについて紹介します。

セイワ流チューニング術のポイント

2クラスで優勝を決めたSEIWA RACING TEAM Aのダイハツ「コペン」は総合でも4番手に食い込み、3位と同一周回で、2位ともわずか1ラップ差。オーバーホール済みの純正タービンを使ったブーストアップでパワーはほどほどに抑え、扱いやすさと耐久性を重視した仕様だ。足まわりはリーズナブルなシュピーゲルのプロスペック車高調を使い、ブレーキはディクセルのエントリーモデルとして知られるESを採用。一発の速さより安定したタイムと、トラブルを起こさず完走することが何よりも重要な耐久レースを知り尽くしたチームならではのツボを押さえたチューニングといっていい。

一方、スズキ「アルトワークス」を投入したSEIWA RACING TEAM Bは予選こそクラス2位でスタートするも、決勝では想定外のトラブルが発生。ピットインしての作業を余儀なくされ、順位を大きく落としてしまう。2024年は中盤でクラッチのトラブルに見舞われリタイアを喫しており、捲土重来を期していたがリベンジは2025年へ持ち越しとなった。なお、こちらも純正タービンのブーストアップ仕様で、足まわりやブレーキなどのパーツはコペンとほぼ同様となる。

レンタカーはすべてオープンカーを展開

セイワレーシングの母体となる企業は、2024年秋からレンタカーの事業をスタート。長年にわたりレースを楽しんでいるだけに、レンタルできる車種がちょっと風変わりだ。一般的な軽自動車やハイブリッド車、そして各種サイズのトラックに加え、15台のスポーツカーをラインアップ。それもすべてオープンカーなのがこだわりで、マツダ「ロードスター」は初代から現行までの全モデル、軽自動車としてはL880K型コペンが2台にホンダ「ビート」、トヨタST202型「セリカ コンバーチブル」もあり、何台かはライトチューンしているそうだ。

整備工場を併設しておりメンテナンスは万全で、最寄駅であるJR高萩駅からの送迎もある。リスクを伴うサーキット走行はできないが、おすすめのドライブコースなども用意され、スポーツカーの魅力を味わうには十分だろう。会員になれば特別料金が適用され、予約や貸し出しがスムースになるうえ、入会金や年会費は無料なのも魅力。憧れのスポーツカーでドライブを楽しみたい人は、ぜひレンタカーズSEiWAを利用してみよう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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