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外装はTOM’SコンプリートのGRヤリスのオーナーが純正の足まわりにこだわる理由とは

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)

  • トヨタ GRヤリス:インテリアもさりげなくおしゃれに。4WDモードセレクストスイッチリングを装着している
  • トヨタ GRヤリス:TOM'Sが認定中古車両をベースにパッケージ化したコンプリートモデルだ
  • トヨタ GRヤリス:TOM'Sのパッケージカーには専用のリアウイングが装着される
  • トヨタ GRヤリス:リアバンパーにはダクトを設置し、リアバンパー内に滞留する空気を整流する
  • トヨタ GRヤリス:リアにはTOM'Sのエンブレムが貼られている
  • トヨタ GRヤリス:TOM'Sのパッケージカーは、ファクトリーでエアロパーツを装着
  • トヨタ GRヤリス:1stエディションのみ設定のマーブル柄カーボンルーフ
  • トヨタ GRヤリス:エモーショナルレッドIIのボディカラーにTOM'Sのエアロを装着したコンプリートモデル
  • トヨタ GRヤリス:ホイールはBBS製18インチホイール
  • オーナーの“てー♪さん”とGRヤリス TOM'Sパッケージカー
  • トヨタ GRヤリス:フロントにはディフューザーが装着される

純正サスペンションとホイールを安易に交換するのはもったいない!

全国から個性あふれるGRヤリスが集まった「S-BIRD」の会場で、鮮やかなエモーショナルレッドIIの1台が注目を集めました。装着されていたのはTOM’Sのエアロパーツ一式。しかし、その足まわりはあえてノーマルのまま。オーナーの“てー♪さん”は「街乗りが中心で、純正の完成度がとても高い」と語ります。人気のカスタムモデルながら、純正サスペンションの実力を信頼して楽しむ、その理由を伺いました。

TOM’Sエアロを装着したコンプリートモデル

会場で発見したのは、エモーショナルレッドIIのボディカラーにTOM’Sのエアロを装着した1台だ。ルーフの仕様から、ベースはデビュー当初に発売された2020年式ファーストエディションであることがわかる。オーナーの“てー♪さん”にお話を伺うと、以下のことが判明した。

「このクルマはTOM’Sが認定中古車両をベースにパッケージ化したコンプリートモデルで、2年ほど前に購入しました。ベースとなっているのは2020年式のファーストエディションです。購入時に追加オプションのブレースバーを装着した程度で、基本的には購入当初のままで何も手を入れていません。サスペンションやホイールもノーマルのままですね」

GRヤリスをベースとしたTOM’Sのパッケージカーは、同社のフロントディフューザー、カナード、サイドディフューザー、リアルーフウイング、リアバンパーダクト、そして楕円形状のセンターマフラーと専用のリアアンダーディフューザーから構成されるエアロパーツを、TOM’Sのファクトリーで装着した車両である。リアにはTOM’Sのエンブレムが貼られる。

“てー♪さん”は足まわりをノーマルのまま維持する理由について、以下のように語った。

「私の場合、街乗りメインですし、犬を乗せることもあるので、サスペンションはノーマルのままで、車高調整式サスペンション(車高調)は装着していません。みんなすぐに車高調に変えてしまいますが、GRヤリスの純正サスペンションは、かなりレベルが高いと思っています。私はこれで走りこんで限界を感じたら、初めてピロボール式や車高調の装着を検討すれば良いと考えているのです」

乗れば乗るほど実感する純正の足まわりの良さ

じつは、GRヤリスの純正サスペンションは非常にレベルが高いと評判で、安易にサスペンションを交換してしまうのはもったいないという声も多い。また、純正ホイールもBBS製の鍛造であり、安価な鋳造アルミホイールに交換すると、バネ下重量が増加しかねない軽量ホイールである。カスタムを行うのは、高次元でバランスのとれた純正のGRヤリスを味わってからでも遅くはないだろう。

“てー♪さん”は、最後にGRヤリスへの思いを熱く語った。

「GRヤリスってとくに面白いクルマだと思います。トヨタが本気で作ったクルマですからね。外装もTOM’Sのコンプリートモデルなので、これ以上何も必要ないし、まずはこの現状を楽しんで行こうと思います。強いて言えばブレーキは将来的にアップデートをしたいと思います」

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