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シリーズ争いが壮絶に!NAの軽自動車が限界バトルを見せた東北660第3戦

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

シーズン折り返しで各クラスともチャンピオン争いが佳境に

新規格NA軽自動車によるスプリントレース「東北660選手権」は、シーズン折り返しの第3戦を迎えました。舞台は宮城県のスポーツランドSUGO。コース改修後のドライ路面で初レースということもあり、各クラスで明暗がくっきり分かれる結果となりました。マシントラブルに泣いた王者、勢いを増す若手、そしてベテランの逆襲。シリーズ争いが大きく動いた真夏の激戦を振り返ります。

新しい路面に順応して真夏と思えないタイムを刻む

新規格NA(自然吸気エンジン)の軽自動車によるスプリントレース、東北660選手権の第3戦が2025年9月7日に開催された。シリーズ折り返しに当たる戦いの舞台はスポーツランドSUGOだ。レーシングコースの路面が改修されたのは開幕戦のレポートで伝えたとおりだが、そのときは残念ながらウェットコンディションで、本シリーズ戦としてドライで走行できるのは今回が初。ローパワーな軽自動車にとってはグリップしすぎとの意見も根強いなか、トップ集団は高い順応性を見せつけ真夏と思えないタイムを刻んでいく。

1クラスのポールポジションは21#大塚 猛。長年にわたり酷使したボディに見切りをつけ、同じエッセのニューマシンを投入して、ベストラップは1分52秒315を叩き出す。2番手の90#新関 透に約0.7秒の大差をつけ決勝も先頭でレースを牽引するが、中盤の4コーナーで痛恨のエンジンブローに見舞われリタイヤを喫してしまう。代わってトップに立った新関が今シーズン2勝目を挙げ、シリーズチャンピオン争いから頭ひとつ抜け出した。

2クラスは第2戦からの連勝を目指す86#竹中康平に注目が集まるなか、予選でポールポジションを獲得したのはスポット参戦の61#高橋康平だ。竹中は高橋から遅れること0.354秒で2番手となる。気持ちに余裕を持って最終戦を迎えるためにも優勝しておきたかった竹中だが、決勝では順位を絶対に落とさずあわよくば逆転を狙う作戦に切り替える。

とはいえ高橋もミスしないどころか予選よりさらにタイムを上げ、付け入る隙を与えず見事なポール・トゥ・ウィン(予選1位からそのまま優勝すること)を決めた。竹中は優勝こそ逃したもののポジションを守り切り、ポイントランキングは首位をキープすることに成功。

大激戦の3クラスはわずか19歳の大学生、73#高岡威が圧倒的な速さを見せる。予選は1分57秒262で2番手の123#岩崎悠人に約0.8秒差をつけ、決勝も危なげのない走りで第2戦に続くポール・トゥ・ウィン。準優勝は今シーズンからデビューした91#神代健太だった。なお神代は第2戦でも5位の好成績を残しており、2026年は3クラスを牽引する存在になりそうだ。

4クラスはマシントラブルや体調不良でリタイヤするドライバーが多いなか、サザンサーキットのオーナーでもある168#高杉俊太郎がポールを獲得。2番手はフル参戦するドライバーのなかでは最年長、65歳の5#高松正雄が虎視眈々と逆転をうかがう展開だ。耐久レースやHA36カップでも活躍する大ベテランの高松、決勝では予選を上まわる1分59秒台のラップタイムを刻み続け、終わってみれば高杉をオーバーテイク(追い抜き)して、なんとトップチェッカー。

ビギナー限定の5クラスは910#工藤与輝が2クラスと遜色ない速さで圧勝し、準優勝は25#大和田亜衣で3位は862#狩野弘匡の順番でチェッカーを受けた。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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