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上位クラスを抑えて総合優勝!勝因は灼熱の5時間レースでもタレない耐久性を発揮した新作タイヤ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭(SATO Kei)

  • 東北660シリーズのセカンドラジアルに旋風を巻き起こしたヴァリノVR08GPスポーツ。今シーズンの後半にはユーザーが激増するであろう
  • スズキ アルト:真夏の5時間を走り終えたフロント。摩耗が少ないうえブロック飛びしていない
  • スズキ アルト:クルマはとくに戦闘力が高いワケではない。廃車になる予定だったボディを再生させたにすぎない
  • スズキ アルト:エンジンマウントは純正を改造して強化。東北660シリーズの経験が多いチームだけにノウハウは豊富だ
  • スズキ アルト:純正ラジエータが冷えるようフロントバンパーを加工。夏の耐久ではとくに効果が大きい
  • スズキ アルト:ボンネットやトランクのオープナーは、ワイヤーを短く切り詰め1g単位での軽量化を狙う
  • スズキ アルト:ハーネスも必要なモノ以外はすべて間引きして軽量化を施した。まさにチリも積もれば山となるの好例である
  • 5名のドライバーが力を合わせ優勝に輝いた。3クラスながら総合優勝は見事というしかない
  • スズキ アルト:チームは山形大学の自動車部OBが中心となり、東北660シリーズの経験者を交えた編成
  • スズキ アルト:決勝のベストラップは1分5秒533。ファステストは上位の2クラスで1分5秒016と、セカンドラジアルながら思ったほどの差はない

下剋上勝利の裏の立役者「ヴァリノVR08GPスポーツ」

福島県のリンクサーキットで行われた軽自動車だけで行なわれる東北660耐久レース第2戦で、新発売のヴァリノVR08GPスポーツタイヤが実戦デビューしました。5時間にわたる過酷なレースで、若いドライバーたちがこの新タイヤを武器に見事な総合優勝を達成します。なぜ初投入のタイヤが勝利に貢献できたのか。その実力と背景を紹介します。

「軽自動車専用」を謳うセカンドグレードタイヤの実力

2025年7月20日に福島県のリンクサーキットで、長丁場の5時間耐久として開催された東北660耐久レース第2戦。過去最多の24チームが参戦するなか、総合優勝を果たしたのは3クラスにエントリーした382#DUMC ブライダル アルトである。

ドライバーはすべて20代の若手ながら、東北660シリーズで活躍する実力者が多く、優勝候補の一角であったのは間違いない。しかし、3クラスはいわゆるハイグリップタイヤを履けず、クルマとしてのポテンシャルは4クラスよりも下である。それが予選3番手から総合優勝という、絵に描いたような下剋上を達成した。

他車のトラブルやピットインのタイミングなど、輝かしい結果を呼び込んだ要因は他にもいくつかあるが、彼らが装着していたタイヤも間違いなく勝つことができた大きな理由のひとつである。それは東北660シリーズでは初登場となったのが『ヴァリノVR08GPスポーツ』だ。

VR08GPスポーツは、軽自動車に向けて開発したスポーツラジアルであり、サイズは165/55-14と165/55-15の2種類がラインナップされる。上位モデルに『ヴァリノVR08GPニューマ』があるため、VR08GPスポーツは正真正銘のセカンドグレードとして位置づけられる。

現在のところ、東北660選手権と東北660耐久レースの3クラスまた東北660・HA36カップは、装着できるタイヤはセカンドグレードに限定されている。数年前から高い装着率を誇るのはポテンザ・アドレナリンRE004であり、とくに上位はほぼワンメイクといっても過言ではない状況だ。そこに『軽自動車専用』を謳いVR08GPスポーツが投入された。

事前に立ち会ったテストでは、空気圧のセッティングなど手探りな部分もあったものの、タイムはライバルと遜色ないレベルだった。しかも、東北660で活躍するドライバーたちの感触もよかった。

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