規格外すぎて館外に展示されたモンスター
「フリントストーン」というアニメをご存じだろうか。日本では1960年代に「恐妻天国」というタイトルで放映され、その後もタイトルを色々と変えて放送された。そのなかに登場するクルマ(といえるか?)が、フリントモービルというモデルだ。アメリカではピーターセンミュージアムだけでなく、ほかのミュージアムでも結構見かける存在らしい。果たして動くかどうかも不明だが、劇中では足で動かすモデルとして登場する。
巨大すぎて館内には収まらなかったモデルが2台ある。そのうちの1台は、1938年式のREOトラクターである。いわゆるキャブフォワード(運転席が前輪の上かそれより前にある形状)のトレーラーモデルで、その姿は、1950年代にメルセデス・ベンツがレース車両を運搬する300SLのエンジンを搭載したトランスポーター「ブルーワンダー」を彷彿とさせるが、こちらの方がはるかに古い。ヒューバート・イートン博士なる人物が作らせたワンオフで、牽引するのはカーチスエアロカーという、いわゆるモーターホームである。2017年には売りに出されていたそうだから、今は展示されていないかもしれない。
もう1台外に止められていたのがクレイグ・ブリードラブがボンネビルで、当時地上における最高速度600.601mph(約966.574km/h)を記録した「スピリット・オブ・アメリカ ソニック1」である。搭載されたエンジンは、戦闘機F4ファントム用のGE J79というジェットエンジン。これももしかしたら、テンポラリー(期間限定)の展示だったのかもしれない。
ホットロッド文化と個性派クラシックカー
ホットロッドマガジンを創刊した人物だけに、館内にはホットロッドやカスタムカーも多数展示されている。もちろん、なじみの深い1960年代のヨーロッパ製スポーツカーもあるから、見る者を飽きさせない。
最後に紹介したいのは、ブルック・スティーブンスなる人物が、1959年に作り上げた「シミター」と名付けられたモデル。クライスラーをベースに、アルミ素材を使ったボディを持つのが特徴で、ワゴン、コンバーチブル、そしてこのセダンの3台が作られたという。
ほかにも館内には珍しいフォード「GT Mk3(ロードカーとして作られたモデル)」や、イタリアのイソ「グリフォ」、フェラーリ「250ルッソ」なども展示されている。
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