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シャレードのサファリラリー挑戦車が証明! ダイハツは今昔も「Light you up!」でコンパクトカー作りをリード

投稿日:

TEXT: 山本 亨  PHOTO: ダイハツ/Auto Messe Web編集部

2リッター4WD車を蹴散らし5〜7位を獲得

 これらの15年に渡るサファリラリー挑戦などのノウハウを注ぎ込んだマシンが、三代目となったG100型シャレードです。市販車でもリッターあたり100馬力を超える出力特性を持ち、最大トルクもわずか3500回転で13.3kgmを発揮するフレキシブルでいてハイパワーなラリー競技向きのエンジンにしつらえられました。この三代目シャレードがサファリラリーに出場する頃の出場車規定は、少量生産で特殊車両で争われていたグループBから、生産車ベースで改造範囲の狭いグループAというマシン規定となっていました。

 1992年のサファリラリーには4台のグループAラリー規定に仕立てられたシャレードが参戦しています。三代目となったシャレードは、ここでも小型コンパクトでトータルバランスの高さを活かした走りで、エントリーした4台すべてが完走を果たす快挙を達成しています。さらに続く1993年のサファリラリーでは、総合優勝を争い合う並み居る2リッターターボの4WD車両の中、出場した3台のシャレードが大番狂わせとも言える驚異の走りを披露したのです。総合優勝を遂げたセリカGT-Fourは、1位から4位までを独占。その次に総合5位でゴールしたのが、たった1リッターの前輪駆動車シャレードだったのです。それどころかシャレードは、5位〜7位と2リッターターボ4WD車両の中に割って入る大番狂わせを成し遂げたのでした。

 残念ながらダイハツとシャレードのWRCへのワークス挑戦は、この三代目となるシャレードが5〜7位と快走を見せた1993年が最後となってしまいました。写真を見比べていただければお分かりの通りに、マシンの作り方も10年の間に相当変わっていることに気がつかされます。例えばフロントの大きなフォグライトですが、初代はただ付けているだけに対して三代目では汚れるのを見越してウォッシャー液で洗浄できるように工夫されています。またラリー用計測器もアナログだったものがデジタル化されていたり、ロールケージの取り回しやシートなどを見るだけでも、たった10年の差ですがこの二台のシャレードを見るだけで大きな時代の流れを感じさせられます。

 このような二台の歴史的価値のあるラリーカーのシャレード復元は、ダイハツにとっても日本のモータースポーツ界にとっても深い意義のある活動だと言えます。ダイハツP5の復元活動に始まり今回の二台のシャレードの復元など、ダイハツが有する貴重なヘリテージを大切にしてこそ、コンパクトカー作りにこだわり続けるいまのダイハツの立ち位置がより鮮明になると思うのです。貴重な二台のシャレードは、2019年7月一週目までダイハツ東京本社のショールームに展示されている予定なので、興味のある方はぜひとも足を運んでご自分の目でお確かめください。

 【住所】
〒103-0023
東京都中央区日本橋本町2-2-10

 【開館時間】
9時から18時まで

※平日のみ
※イベントがない限りどなたでも見られます

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