ムダな加減速を減らしたドライブを
続いて減速時のテクニック。信号が赤になったり前方のクルマが速度を落としたら、早めにゆっくりとアクセルを戻し、エンジンブレーキを使って減速する。この方法は、ガソリンだけじゃなくブレーキパッドの摩耗節約にもなるというメリットがある。
アクセルは、前のクルマとの距離や停止位置などを考えて戻すが、アクセルオフ状態時に追突などしないよう、エンジンブレーキだけでなく必ずフットブレーキも併用すること。
また、走行中はムダな加減速をできる限り減らし、一定の速度をキープすることも重要だ。要は『アクセルの踏み直し』を減らすのが目的で、燃費にとってベストな速度は一般道なら時速40~50km、高速道路では80kmといわれている。
ただし双方とも交通の流れを乱してまで、燃費運転に徹するのは決して褒められる行為じゃない。交通量や他車のスピード、前後の車間距離などを見極めることも忘れずに。
ただし、上り坂ではアクセル一定だと速度が落ちるため、アクセルを踏む量は増やす必要がある。注意点は、勾配がキツくなってから急に加速するのではなく、上り坂の手前からじわじわとアクセルを踏む量を増やすこと。その方が燃費は良くなるのだ。
また、下り坂では慣性が働き勝手にクルマが加速するので、アクセルを緩めるかオフにして、エンジンブレーキを使い速度が出すぎないようにする。エンジンブレーキだけでは、前のクルマとの距離が近づき過ぎる場合はフットブレーキも併用。車間が離れたらブレーキを離すなどなどで、うまく前車との距離を保つといいだろう。
積載物やタイヤの空気圧も要チェック
これら燃費向上に繋がる走り方に加え、ガソリンを節約するワザとして5つほど紹介しよう。
1)余計な荷物を積まずに軽量化
2)タイヤの空気圧が低すぎないか定期的に確認
3)暖機運転は長くとも数十秒で済ませる
4)アイドリングストップをマメに行なう
5)エアコンの使いすぎに気を付ける
車重を10キロ軽くして5km走れば15mlのガソリン節約、アイドリングは5分間で65mlのガソリンを消費、タイヤの空気圧が50kpa低いと燃費は2〜4%悪化など、日本自動車工業会がデータを公表している項目も多い。
いずれも単独じゃ効果は小さいかもしれないが、省燃費ドライブはまさに『チリも積もれば山となる』だ。ココで紹介したテクニックを組み合わせて、サイフにも地球にも優しいドライバーを目指して欲しい。