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激安工具と何が違う? DIYユーザーの憧れ「スナップオン」「KTC」等が高額な理由とは

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 米澤徹、近藤暁史、Auto Messe Web編集部

工具の世界は奥が深い 徐々に沼にハマっていくのがヨシ!

 自分でイジらない人でも、ブランド工具を見ると惚れ惚れするのではないだろうか。海外だとスナップオンやスタビレー、ベータなどが有名だし、KTCといった国内ブランドもある。価格だけで言うと、ハッキリ申し上げてこれらは決して安くはない。ちょっと買い揃えると数万円なんてあっという間だ。

 一方、激安工具というのもあって、当然ブランドなんてないが、セットでも数千円だったりする。一見すると作りはそんなに変わらないし、激安だからと言ってすぐにダメになるわけでもなく、中には長く使えるものもある。一体、違いはどこにあるのだろうか。ただのブランド料なのか?

 イナバの物置一個丸々を工具入れにしている、アマチュアレストアラー歴約30年のワタクシが、経験から得た違いを紹介しよう。ちなみに工具メーカーや工具専門店に聞いても、同じ答えが返ってきた。

【1】材質が違う

 まずは基本となる素材が違って、安いものは曲がったり、折れたりすることも。実際にはスパナは口がだんだんと開いてくるし、ラチェットレンチは肝心のラチェット部分が舐めて空回りすることもある。また表面のメッキも薄くて、使っているうちに剥がれてきて、ささくれが発生。皮膚に刺さっていたかったりする。

 ブランド品は素材はしっかりとしているし、メッキも厚い。一部ブランドは永久保証を謳っているのも納得。

【2】精度が違う

 材質はよほどひどいものでない限りはすぐにダメにならず、徐々に朽ち果てていくので、ダメぶりにもなかなか気づかないことがほとんど。ある日突然「こりゃダメだ」になるのだが、精度に関してはすぐにわかる。

 一番わかりやすいのはボルトやナットに対してのクリアランス。安いのはけっこうガタガタで、ブランド工具はピチッと合う。スナップオンなどで昔から言われる「吸い付くよう」というのはこのクリアランスの適正さにある。ドライバーも同様で、ネジの切り込みに対してしっかりと入り込んではガタはなし。

 精度が高いと、イジるときに一番恐ろしい、舐める可能性も低くなるわけで、これが避けられるだけでも高い工具を買うメリットは大いにあると思う。

【3】アフターフォローがある

 長い目で見ると、ブランド工具も消耗品であるが、一部工具ではメンテで性能が蘇ることがある。ラチェットハンドルは代表的で、専門店ではラチェット部分を分解してメンテを行ってくれるし、トルクレンチの校正もしてくれる。先に紹介したように、適切に使用していれば、永久に保証してくれるブランドもある。この点は激安工具には真似のできないところだろう。

 と、上記の3つが違いだ。もちろんブランド工具を使っているという、心理的な満足もある。ただ、愛車をいじってみようと思ったときに、いきなりブランド工具を買い揃えるのはハードルが高すぎで、工賃を払ってプロにやってもらったほうが費用的にも負担が少なかったりする。

 初心者はネットで売られている名もなき海外ブランド工具は避けるとして、アストロプロダクツやストレートなど、国内の工具専門店チェーンのオリジナル製品をまずは使ってみて、慣れてきたり不満があるようなら少しずつ、ステップアップして買い替えていくのがオススメだ。

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