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「高齢」になっても事故を起こさないためには「その前」から対策! いますぐ身につけるべき「運転習慣」5つ

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TEXT: 御堀直嗣(Mihori Naotsugu)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、AC

高齢者はもちろん、ドライバーなら誰しも注意すべき点

 昨今テレビで話題になる「高齢者の運転事故」。妙に「高齢者」にフィーチャーされがちな点はいささか気になるところだが、事故になれば大変なのは紛れもない事実。では運転に際して気をつけるべき点はどのような点か。それを探っていくと、加齢による衰えから伴う問題ももちろんあるが、単に高齢者だけの問題ではない、ドライバー全員への注意である事が見えてくる。

まず向き合うべきは自らへの「過信」

 歳を重ねることで、運転する際に気をつけたい点がある。私自身も現在65歳で、いろいろ体の衰えを覚える日々だ。それでもクルマが好きであるがゆえに、安全運転にはいっそう気をつけたいと思っている。

 クルマの運転も生活も、もっとも頼りにしている身体機能は目だ。老眼は、早い人なら40代後半で症状が出はじめるかもしれない。逆に60歳近くになってもあまり実感しない人もいるようだ。

 とはいえ、いずれにしても遠近の焦点の調整が十分に行えなくなり、とくに近くの物が見えにくくなる。したがって、近くを見るためには老眼鏡を利用するわけだが、こんどは遠くが見にくくなるので、日常生活では眼鏡をつけたり外したりで済んでも、運転操作ではそうはいかず、遠近両用の眼鏡を使うことになるのではないか。交通量の多い道路を運転しているところ

 その際、遠近のレンズの境界のあたりはどちらも十分に見えない状況が生じる。それを補いながら、遠くを見たり、近くのメーターやミラーを確認したりするには、一瞬を見逃さないために、自分のクルマの周囲の状況を常に把握しておく必要がある。そのうえで車線変更や、右左折など、進路を変える際には時間的な余裕をもって操作することも肝心だ。

 それでも万一、操作が遅れて曲がるべきところで曲がれなくても、戻ってくればいいという気持ちで居れば、慌てずに済む。慌てると、接触したりペダル踏み間違いをしたりするなど、追加の誤操作をしてしまう恐れも生じる。間違えたら、やり直せばいいという気持ちを持つには、移動時間にあらかじめゆとりを持っていなければならない。かつて、若いころは1時間で行けたところも、1時間半くらいの余裕をもって出発するといいのではないか。高速道路の追い越し車線を運転しているところ

 時間の感覚からすると、瞬きも時間を要するようになり、瞬きしたあとに焦点が合うまでにも時間がかかるようになる。それは、0.1秒というようなわずかな遅れかもしれない。しかし、時速20kmというような徐行でも、0.1秒の間に50cm以上動いてしまう。たった50cmといえども、車庫入れや人通りなどでは、接触の危険性を生じる。市街地を時速40kmで走っていたら、1m先へ進むことになり、急ブレーキを踏んでも衝突するかしないかの分かれ目になるくらいの距離だ。

 そのことを理解したうえで、交通の流れに乗って運転することが、他の運転者への配慮ではあるが、改めて普段自分が走っている道の制限速度を確認し、他の交通の流れが少ない場合はあまり先を急がない運転を心がけることも、高齢になっても運転を続けるうえで安全につながるだろう。

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