「NAPAC走行会 in富士」で痛感! 知らないと損をする「ブレーキ」の仕組みと性能 (1/2ページ)

「NAPAC走行会 in富士」で痛感! 知らないと損をする「ブレーキ」の仕組みと性能

「NAPAC走行会 in富士」で行われた「ブレーキの重要性」の啓蒙

  4月21日に静岡県の富士スピードウェイで「NAPAC走行会 in富士」が開催された。日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(NAPAC)が主催する、今回で32回目の開催となるこのサーキット走行会は、1時間走行が2万2000円、2時間走行が4万円で本コースが走行でき、募集枠を超える申し込みがあるほど大盛況だった。

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NAPAC走行会 in富士画像はこちら  約120台の参加車は3つのグループに分けられ、30分ずつ富士スピードウェイ・レーシングコースを走行。全長1.5kmのストレートでは、速いクルマだと250km/h超のスピードに達する。それゆえ、1コーナーの進入では信頼できる制動力が求められるコースだ。NAPAC走行会 in富士の講習会画像はこちら 同イベントにブースを出展するブレーキパーツメーカーのエンドレスは、参加者の希望があれば走行後のブレーキローター温度計測サービスを実施していた。そこで今回、ブレーキパッドの選び方などについてお話を聞いてみた。NAPAC走行会 in富士のエンドレスブース画像はこちら

ブレーキはなぜ「放熱性」が重要視されるのか

 そもそもブレーキとは、運動エネルギー(=クルマが走る)を摩擦で熱変換して大気に放出することで制動させる。つまり熱交換器。 ブレーキパッドの適正温度域とは、熱交換できる温度域のことである。また、大容量ブレーキシステムというのは、大型キャリパーと大径ローターによって、摩擦力を高めつつも放熱性も優れているから、高い熱交換容量があるとも表現できる。

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32回目の開催となったNAPAC走行会 in富士画像はこちら ブレーキ関連の世界に誇るパーツ群を持つエンドレスでは、ストリートからサーキット走行までさまざまなブレーキパッドをラインアップしている。それらのブレーキパッドは、それぞれが持つ摩擦係数が最適になる適正温度域で分けられているということになる。

 ちなみにブレーキパッドの温度は、瞬間的ではあるが一般道でも300℃に達し、市街地でも150〜200℃くらいになるそうだ。同社のストリート用の3タイプの適正温度域は、Y SPORTSが0〜400℃、S SPORTSは0〜480℃、M SPORTSが0〜530℃、となっている。

ブレーキパッドの交換は「温度域」「制動特性」がキモ

 また、ここでより注目したいのは制動特性だ。Y SPORTSとS SPORTSはブレーキ初期の制動力の立ち上がりが良い。しかし低ダストタイプと言われる後者のM SPORTSは、ペダル踏力に応じてジワッと制動力が立ち上がるコントロール性に優れた製品とのこと。それゆえに制動時間が長くなる傾向があり、パッド温度が高くなりがち。このことも考慮して適正温度域を高めにしているようだ。ブレーキ系温度計測  エンドレスでは、サーキット走行向けにより適正温度域が高いパッドも設定。たまにサーキット走行をする人ならストリートとの性能を両立させているMX72(適正温度域50〜700℃)。同じようにサーキットを走行し、なおかつ初期制動力を求めるならMX72PLUS(同50〜750℃)が選択肢になるだろう。さらにサーキットの走行頻度が高く、ペダル踏力に対するコントロール性を重視する人向けはCC-Rg(50〜800℃)がおすすめ。サーキット走行にも対応したブレーキパッドを選ぶときもストリート用と同じように特性を理解して選ぶべきだろう。

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