エアコンのメンテナンス
清掃するポイント
今やエアコンは一年中オンのままというのが当たり前だし、こまめに調整しなくてもいいオートエアコンの普及が拍車をかけている。乗っている人間にとっては快適でも、メカ的にはそれだけ負担は大きいし、快適=メンテナンスフリーと思い込みがち。もちろんそのようなことはなく、しっかりとお手入れをしてやりたい。各部のクリーニングから行ってやろう。 プラズマクラスターやナノイーが装着されて内部からクリーンにしてくれるとはいえ、吹き出し口に汚れは溜まる。研究によるとエアコンの風の中には雑菌が含まれるという結果もあるほどだ。
分解して内部まで完全クリーニングというのは無理にしても、できる限りの範囲で綺麗にしてやろう。家庭用のエアコンをクリーニングすると汚れがたくさん出てきてびっくりというのがあるが、クルマだって同じだ。汚れが予想以上に多くて驚くが、その風を吸っているワケなので、できるだけ念入りに行いたい。 清掃するポイントは以下の通り。吹き出し口の周りは輪郭をなぞるにようにして順番に綺麗にしていく。使うのは水を含ませて硬く絞ったタオルでいい。面倒なのが吹き出し口のフィンだが、綿棒などでひとつずつ丁寧に綺麗にしてしていく。 さらに届く範囲で奥まで拭いてやろう。最近のクルマはエアコンフィルターが装着されているが、ちょっと拭いただけで真っ黒! ここを通る空気を吸っていると思うとゾッとする。
エアコンフィルターの交換
今や軽自動車でもエアコンにフィルターがついているが点検&交換を忘れやすい。コツを掴めば誰でも簡単にできるので、半年に1回は点検して汚れていたら交換しよう。フィルター自体は安いし、高機能タイプもあるのでそれにするのもおすすめ。使う場所にもよるが都市部は汚れるのが早い。 多くの国産車の場合、エアコンフィルターはグローブボックスを外すとその奥に入っていて、引き出すだけ。ゴミが挟まっていることも多いので取り除いておこう。
エアコンガスの点検
1990年代ぐらいまではエアコンのガスは次第に抜け、定期的に量を点検して減っていれば補充した。実際結構減るもので、ガソリンスタンドでも普通に補充してくれたものである。現在は基本的には抜けないと考えてよく、量自体の点検などは冷えが悪くなったら見る程度で不要。 ただ、最近はそもそもの効きが悪いという声が聞かれる。これは性能そのものより酷暑すぎるのが理由という気もする。内部の作動抵抗を減らしてくれる添加剤の使用はおすすめだ。さまざまなメーカーからエアコン添加剤は発売されている。もともとエアコンガスにはオイルが混ざっているのだが、その性能をアシストしてくれる。最近では添加剤注入だけのホールが売られているので、DIYで注入することもできる。もちろん自信がないならプロに頼もう。