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暑くなる前にセルフケア! 愛車をもっと長持ちさせる「夏前」メンテナンス術

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 近藤暁史

初心者でもできる愛車の「酷暑」対策

 すでに暑くなってきた今日この頃だが、2021年の夏も酷暑&猛暑は確定? クルマにとっても厳しいシーズンだが、しっかり準備しておくことで夏を乗り切ろう! 今回はDIYビギナーでもできるクルマの「夏前メンテナンス」についてリポートしたい。

内外装の夏対策メンテ

エクステリア編:コーティングでボディを守れ

 最近、お肌への影響などで話題にのぼるのが紫外線だ。もちろんいい意味ではなく、シミの原因など悪い意味で話題になることのほうが圧倒的に多い。
 紫外線はクルマにとっても当然やっかいな存在で、塗装の色あせやかさつきを進行させるほか、困っている人が多い樹脂レンズの劣化も紫外線が主な原因だ。つまり車内も含めてクルマのあらゆる部分に降り注いで劣化を促進するわけで、これをどう防ぐかが夏対策の最大の課題となる。
 まずはなにはなくともボディを守ることが先決で、保護のために選ぶのはやはりコーティングだ。油膜を作るだけのワックスに対して、科学的に強固な被膜を作って塗装を保護できるというのは大きなメリットとなる。夏前のメンテナンス術
 またボディカラーによって劣化のしやすさは違っていて、赤系は色アセしやすいし、シルバーや白は日光を反射するので退色に対して強い。クルマの購入時に色を選ぶ際、考慮に入れてもいいだろう。また、ヘッドライトが片方だけ劣化するのは駐車時の止め方が原因。木陰を選ぶなど工夫が必要だ。夏前のメンテナンス術
 樹脂も影響を受けやすい部分。塗装されている部分はボディ本体と同じだが、問題は未塗装。黒い樹脂がそのままの場合だ。最近は少なくなってきてはいるものの、モールやSUVのフェンダーアーチに使われていたりする。放置すると白っぽくなるのは紫外線の影響で劣化した部分。油分が抜けてしまってカサカサになっているが、こちらもコーティングすれば復活の可能性はある。樹脂の劣化にはコーティング
 一般的な保護出しツヤ出し剤でも構わないが、油分を補うだけだと次第に元に戻るので、定期的なお手入れが必要。最近は樹脂用のコーティングもあり、長期間の保護も可能になっている。いずれにしてもそのままはナシだ。コーティング剤

ワックスよりコーティングが優れる理由
理由1:ハードな被膜

 科学的に塗装面と結びついて、外的要因に対して大きな保護力を発揮してくれるのはコーティングの大きなメリットである。コーティングはハードな皮膜を形成

理由2:施工のしやすさ

 最近のコーティング剤は洗車後の濡れたボディにスプレーするだけで良いものなど、お手軽なものが多い。夏場にはありがたいメリットだ。コーティングは施工がしやすい

理由3:持続性

 雨に当たっても被膜が流れ落ちないのはありがたい。最近は紫外線対策だけでなく、ゲリラ豪雨対策も重要なだけになおさらだ。コーティングは持続性が高い

コーティング「撥水と親水」の違いは?

 紫外線以前に日光による焼けに対しても注意したい。一番よくあるのが夕立のあとなど、水玉がレンズになって太陽光が集められ、塗装表面にダメージを与えるというもの。水玉ができる撥水よりも、水膜がべたっと流れ落ちる親水のほうがレンズ効果を防止できる。コーティングを選ぶ際のポイントにしてほしい。撥水コート また塗装に対するダメージ防止や汚れにくさでは親水性のもののほうが上だ。ただ、コロコロとした水玉ができる撥水のほうが見た目も含めて気持ちいいのは確か。特性を踏まえた上で選ぶようにしよう。親水コート

インテリア編:まずは紫外線対策

 紫外線というのは太陽光に含まれているので、当然、車内にも侵入してくる。インパネが白っぽくなったり、色が薄くなるのは紫外線が原因のことが多い。ちなみに旧車の中には紫外線の影響でインパネが反ったり、最悪の場合はヒビが入るものがある。それほどダメージは大きいということだ。インテリアも紫外線対策が必要
 対策としてはインパネなどの樹脂部分は保護剤を塗りつつ、いかに紫外線の侵入を防止するかという抜本的な対策も重要となる。
 車内の場合はさらに熱がこもるので環境は劣悪と言っていい。保護ツヤ出し剤の余分な成分は乾拭きで取り除いておく。そのままにすると油分なので、酸化して劣化が早まることもあるので注意したい。ダッシュボードにコーティング
 紫外線対策のひとつは駐車の仕方にあり。要はできるだけ日光を当てないようにすることがポイントで、日陰に置いたりボディカバーをかけたりなど工夫次第でいろいろある。車内の対策ならサンシェードもシンプルながら効く。

断熱フィルム

 日本車はフロント3面以外は色が入っていることがほとんど。以前ならば素通しガラスだったので活躍していた、ウインドウフィルムの出番はないのかというとそのようなことはなし。快適性でおすすめなのが熱源である赤外線をカットするフィルムだ。実際に貼ると太陽のギラギラした日差しが和らぐ。着色だけでなく透明なタイプもあるので、リヤの重ね貼りに加えてフロントにも貼ることができる。 スモークだと基本的には紫外線をカットしてくれる。赤外線カットをプラスしたものもあるので目的に合わせて選ぼう。断熱フィルム ちなみにフィルムのありなしで実際に温度を測定してみた。結果は凄い大きな差にはならなかったけれど、確実に下がっている(施工前:39℃/施工後:36℃)。日頃から愛用しているが、ジリジリ感は確実に減る。温度を計測中

車内清掃

 季節のテクニックに目が行きがちだが快適の基本は掃除。いくらエアコンを綺麗にして涼しい風が出てきても、床が汚れていたりシートにシミができていたら意味なし。快適な環境とは言えない。まずは床やシートの下などを中心とした掃除機がけ。室内清掃さらに手が触れる部分を中心に水拭きでいいので拭いていく。ちなみに手アカは酸化すると樹脂の劣化を促進すると言われているので注意だ。
 梅雨から真夏にかけてフロアのダメージや汚れ方もひどくなる。マットを車外に出して、掃除機を隅々までかけていこう。シート下などの見えない部分は重点的に掃除機をかける。お菓子のクズなどは雑菌の繁殖の原因になるしダニの好物でもある。室内清掃 またステアリングやシフト、スイッチ類などの手が触れる部分は特に念入りに水拭き。消毒用アルコールがあればなおよし。室内清掃

シートの清掃

 よく考えたらシートというものは非常に汚い。背中やモモ裏が常に触れていて、夏は熱がこもって汗びっしょり。もちろんそれらはシートに染み込んでいくし、さらに気になるのは洗わないということ。やったとしても水拭きでは完全に取り除くことはできない。今までは仕方なかったが、今やシートもコーティングできる時代。水拭きで汚れを取り除いた上でコーティング処理すれば、汚れの染み込みを防止可能だ。シートのコーティング シートのコーティング剤はアイテムにもよるが、全体にスプレーしてスポンジで伸ばして乾燥させるだけ。布シートでも撥水可能で3カ月ぐらい効果は持続するというので、夏前にやっておけばシーズン中は快適に過ごせる。シートのコーティング

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