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実は隠れた名車!? 200万円以下で買える激辛ホットハッチ「マーチニスモ」の魅力

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TEXT: 山崎真一(YAMAZAKI Shinichi)  PHOTO: 日産自動車/Auto Messe Web

「操る楽しさと湧き上がる高揚感」が最大の魅力

 それでも、マーチNISMO Sが支持される理由は、スポーツドライブしたときの「操る楽しさと湧き上がる高揚感」だと思う。圧縮比アップ、カムシャフト交換され、専用ECMで整えられたエンジンはひと言でいうと荒々しい。チューンドNAらしく、4000rpmからカムに乗る感じで高回転まで鋭く吹き上がるフィーリングは、気持ちいいのひと言。その盛り上がりに合わせた甲高いマフラーサウンドも、絶品で否応なしに心が躍る。

エンジンレスポンスイメージ

 フットワークは絶妙なさじ加減でバランスされている。ボディ剛性が物足りないのを補強で補っており、さらに国内トップクラスのハイグリップタイヤのひとつであるブリヂストン・ポテンザRE-11を装着。サスペンションの硬さは感じるものの、ステアリング操作に対する車体の応答性=ダイレクト感は素晴らしく、狙ったラインを見事にトレースできる。

 道路の凹凸に対するサスの追従性もレベルが高く、「さすがメーカーが鍛え上げたコンプリートカー」と素直にうなずける部分だ。また、トラクションコントロールなどの電子デバイスを持たないので、FFのドライビングを学ぶにも最適な1台だと言える。

マーチニスモSのタイヤ

タマ数が豊富で社外パーツも充実!

 トランスミッションは操作性こそ頼りないが、ギヤ比はある程度クロスしており、パワー不足を感じることはない。その代わり、100km/hの回転数は3000rpmを超え、マフラーサウンドもボリュームが大きめなので室内は騒がしい。まあ、このモデルを選ぶオーナーにとってその部分はさほど気になる点ではないだろう。

 スポーツシートはガッチリ身体を支えるものではなく、クッションは柔らかめだが腰の部分のサポート性が秀逸。その他あらゆる部分の作り込みにそつがなく、素直に「いいなぁ」と思わせてくれる。

マーチニスモのシート

 最新のスポーツモデルのようなストロークを生かした懐の深い味付けではなく、硬めのサスでクイクイと曲がる古典的なホットハッチの香りが残るマーチNISMO S。ベースとなるマーチ自体は、2020年7月の商品改良でインテリジェント・エマージェンシーブレーキ(衝突回避・衝突被害軽減支援)と踏み間違い衝突防止システムを標準化。今しばらく延命されることとなったが、この痛快マシンを購入できる期間はさほど残されていないように思う。

 ただ、2013年から発売されているので中古車市場にもタマは豊富。さらにチューニングパーツも数多く、カスタマイズする楽しみにも溢れている。スポーツカーのエントリーモデルとして、大人のクルマ遊びのお供としてオススメしたい!

ニスモ大森ファクトリーのマーチニスモ

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