総走行距離51万kmオーバー! レースカメラマンが愛してやまない名車「初代プリメーラ」の魅力とは  (2/2ページ)

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不運の事故にも負けず路上復帰!

「その日」も、朝からメディアの仕事で現場に向かっていた。いつも混雑する道で、田村さんはプリメーラで渋滞にダラダラとはまっていた。冬が終わり、暖かくなり始めた頃のことである。

「その時、後ろからドンと音がしたんです。え、なんだろうと思って外に出ると、プリメーラのトランクがひしゃげていました」

 いわゆる典型的な追突事故だ。プリメーラは追突され、前のクルマにも当たってしまった。泣くに泣けないサンドイッチ状態。幸い田村さんの体は無事で、大切なカメラ機材も無傷だった。「プリメーラが守ってくれた」と田村さんは思った。

 だが、車両の状態は決してよくなかった。ダメージはリヤドアの付け根あたりまで及んでおり、フロント周りもダメージを負っている。年式から考えたら、廃車にしてもおかしくないレベルだろう。

「正直、ダメかなと思いました。ですが、ちょうどレースシーズンの始まりでバタバタし始める頃でしたし、他のクルマを探す時間もあまりなく。相手の保険屋さんともいろいろ話し合いをして、修理することに決めたんです」

 とはいえ、相手側の保険で修理代全額が賄われるわけではなかったという。一般的には「価値ゼロ」と言われてもおかしくない旧車である。限られた予算の中で直していくことになった。

「この型(初代モデル)の中古車に乗り換えたり、程度のいい中古車の車体だけを使用することも考えたのですが、それもいろいろ大変ですよね。ですから、これを機に一念発起して、壊れたところはきっちり直して、劣化した箇所も併せて修復したんです」

 事故で破損したリヤの外装パネルはもちろん交換。そのほかにもサイドシル(床とボディの間の敷居部分)などは経年劣化によるサビでグサグサになっていたところも交換。フロントも中古部品を使いながら、なんとか復活することができた。気がつけば、事故に遭遇して数カ月が過ぎていた。

「これからも乗り続けるのなら、ということできっちり直しました。まさに平成最後の大修理でしたね。修理後に乗ってみたら劣化していた部分がシャキッとしていて、『修理してよかった』と感動しました」

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初代プリメーラにしかない魅力とは何か

 では、これまでプリメーラから乗り換えようと思ったことはないのだろうか?

「初代プリメーラはサイズ感がちょうどいいんですよね。今販売している新車で、そこそこスポーティで荷物が詰める中型の4ドアセダンというと、いずれもボディサイズが大きくなってしまいました。人が乗れて荷物が詰める、これくらいの大きさのセダンって、今では貴重です。あとはスプリンタートレノも所有しているからでしょうか、昔ほど速いクルマにも興味がなくなってしまいました」レースカメラマンが愛する日産プリメーラ画像はこちら

 田村さんが現在気にしているのは「純正部品の製造廃止」だ。一部部品が手に入りづらくなっているという。

「運転席のシートベルトが巻き取り機能が壊れましたが、新品がないので中古部品を探しました。余談ですが、純正ステアリングは50万kmくらい使っていましたが、つい最近シングルエアバッグ用の日産純正の中古品に交換しました。プリメーラ純正部品ではないとしても、純正品にはこだわりたいですね」日産初代プリメーラ画像はこちら

 良くも悪くも、乗り換えるタイミングを完全に逸してしまった田村さん。これからもプリメーラとの「蜜月」の関係は終わりそうにない。

○総走行距離:519368km
○月間平均走行距離:1500〜3000km
○カスタマイズポイント
・エクステリア:フロントリップスポイラー(オーテックバージョン)
・インテリア:レカロシート(運転席側)
・サスペンション:オーリンズ改
・タイヤ&ホイール:ミシュラン・パイロットスポーツ3&OZ スーパーツーリスモ
○メンテナンス
・エンジンオイルの交換サイクル:3000〜5000Km

スペック
○年式:1995年式
○グレード名:2.0TM Sセレクション
○全長×全幅×:全高:4400×1695×1385mm
○ホイールベース:2,550mm
○トレッド(前/後):1470/1460mm
○エンジン:直4DOHC
○排気量:1,998cc
○最高出力:110kw(150PS)/6,400rpm
○最大トルク:186N・m(19.0kg-m)/4,800rpm

○トランスミッション:5速MT
○サスペンション(前/後):マルチリンク/パラレルリンクストラット
○ブレーキ(前/後) ベンチレーテッドディスク/ディスク
○純正タイヤサイズ:195/60R14レースカメラマンが愛する日産プリメーラ画像はこちら

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