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出すなら令和だったろ! アウトドアブームのいまなら大ヒットの予感漂う平成の不人気車3選

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

EJ20ターボ搭載のクロスオーバースポーツ
「スバル・インプレッサグラベルEX/1995年発売」

 空前のSUV&クロカンブームの今、平成初期では不遇だったクルマが光り輝いて見える。そんな1台がスバルのインプレッサグラベルEX(以下、グラベルEX)ではないか。1992年に登場した初代インプレッサをベースに、リフトアップしたRV的な雰囲気(当時はこの種のクルマをRV=レジャービーグルと呼んでいた)や、背面タイヤを含む装備を纏ったのがグラベルEXだった。いわば現代のスバルXVの前身、インプレッサXVというべきキャラクターであった。当時スバルはレガシイグランドワゴン(のちのランカスターやアウトバック)をリリースしており、まさに時代に先駆けた商品展開だったのである。スバル・インプレッサグラベルEXのフロントスタイル

 しかも、グラベルEXはただのインプレッサベースのRV仕様ではない。なんとベース車はインプレッサスポーツワゴンWRXで、水平対向4気筒インタークーラーターボエンジンで武装し、最低地上高は185mmまで高められていた。EJ20型水平対向4気筒ターボエンジン

 もっとも、ある意味時期尚早で、背面タイヤによるワイルドさより、その使い勝手の悪さが影響してか(リヤハッチを開けるためにスペアタイヤキャリアを扉のように開ける必要があった)、生産代数は1313台に留まったという。もちろん、そのコンセプトはいまのXVに受け継がれているのだが、願わくはスバルXV WRX、あるいはベース車両のインプレッサにあったSTIバージョンがあれば、もう少し販売台数を伸ばせたかも。いずれにしてもアウトドアも楽しめる、スバルならではのスポーティモデルは登場が四半世紀早すぎた。インプレッサグラベルEXのスペアタイヤキャリア

 前述した3モデルのうち、とくにエレメントとS-MXは、今のアウトドア&車中泊ブームにうってつけでジャストフィットする、遊び心も満載のクロスオーバーモデルだと思える。6代目新型ステップワゴンが原点回帰ということなら、1990〜2000年代に登場した、今見れば魅力的に映るキャラクターをぜひ、現代に蘇らせてほしいものだ。

 このほかにも、90年代半ばに登場したスズキのX90やダイハツ・ミゼットIIといった軽自動車のクロスオーバーモデルが、トヨタの小型モビリティ「C+pod」のようなBEVのパーソナルカーとして登場したら面白そうだ!

スズキX-90のフロントスタイル

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  • スズキX-90のフロントスタイル
  • ホンダS-MXのフロントスタイル
  • ホンダS-MXのリヤスタイル
  • ホンダS-MXのフルフラットベッド仕様
  • ホンダ・エレメントのフロントスタイル
  • ホンダ・エレメントの観音開きドア
  • 砂浜に駐めたホンダ・エレメント
  • スバル・インプレッサグラベルEXのフロントスタイル
  • EJ20型水平対向4気筒ターボエンジン
  • 今なら大ヒットしたクルマ
  • インプレッサグラベルEXのスペアタイヤキャリア
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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