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話題沸騰中の新型ステップワゴン! アウトドア遊びでもガンガン使えるのかプロの目で徹底チェックした

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 小林 健/本田技研工業

○:キャプテンシートの「中寄せスライド」が可能になった

 だが、このあたりは先代と大きくは違わない。アウトドア対応での先代とのもっとも大きな違いは、じつは2列目キャプテンシートのアレンジにある。先代はベンチシートより贅沢なかけ心地、居住感覚が得られる2列目キャプテンシートを選ぶと、クラスで唯一、中寄せスライドができなかった。そのため、2~3列目席フラットアレンジをしても、幅狭なシングルベッドを空間を開けて2台並べたようなベッドスペースになってしまう。例えば両親の間に子ども、ペットというような就寝(仮眠)フォーメーションをとることはできなかった。

2列目キャプテンシートは中寄せOK

 しかし新型ステップワゴンの2列目キャプテンシートは中寄せスライドが可能になったため、長さ2040mm! 総幅1030mmのセミダブル的ベッドスペースが実現しているのだ。ベッドとしてだけではなく、車内をリビングスペースとしてアレンジするにも適しているというわけだ。

 ちなみにライバルの新型ノア&ヴォクシーの2列目キャプテンシートは、中寄せスライドなしで行えるストレート超ロングスライドができるようになったものの、逆にキャプテンシート2席を中寄せすることはできず、アウトドア対応性としては後退しているのである(もちろん、2列目ベンチシートを選択すれば解決するが)。

キャプテンシートのアレンジで多彩な空間利用ができる

×:AC100V/1500Wコンセントが選べなくなった

 ただし、新型ステップワゴンのアウトドア適性が新型で後退している部分もある。それは、先代ハイブリッドモデルにオプションで用意されていた、車内外でコーヒーメーカーや簡易電子レンジ、照明などの家電品が使えるようになるAC100V/1500Wコンセントが、オプションとしてもなくなったこと。ノア&ヴォクシーのハイブリッドモデルにはあるだけに、ちょっと残念。この一大アウトドアブームの最中だけに、復活を望みたいところだ。

 よって、新型ステップワゴンのアウトドア適性は一進一退というところだろうか。もっとも、アウトドアフィールドへのアクセスの快適性は、車内の圧倒的な静かさから、群を抜いていることは間違いない。

シガーソケットとUSB端子は備わる

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  • シガーソケットとUSB端子は備わる
  • 3列目シート使用時のラゲッジスペース
  • 3列目をフラット格納して2列目を前端までスライドした状態
  • 2列目キャプテンシートは中寄せOK
  • キャプテンシートのアレンジで多彩な空間利用ができる
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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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