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空冷ポルシェ「911」が1億8000万円!! ワンオーナーだった「ナナサンカレラ」が高額落札された理由とは

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

200台のみ生産された希少な「ナナサンカレラ」

 2022年5月にモナコで開催されたRMサザビーズオークションに出品されたナナサンカレラは、1580台のうち200台のみ生産された「M471ライトウェイト」コンバージョンである。このモデルを手放したオーナーはイタリア人だそうだが、当時イタリア国内では手に入れることが難しかったため、ドイツ本国まで足を運んで1973年4月にオーダーをし、現在まで所有していたそうだ。

オリジナル度がきわめて高い個体

予想以上の高額落札

 つまりこのナナサンカレラは、ワンオーナー車ということになる。シャシーやエンジン、トランスミッションはマッチングナンバー、交換履歴がなく新車当時のものという状態。さらにスペアタイヤとホイールや工具、オリジナルのディーラーインボイスや販売書類も付属している。

 そんな希少なナナサンカレラのエスティメート(落札見積価格)は80万〜100万ユーロ(邦貨換算約1億1100万円〜約1億3900万円)となっていたのだが、落札価格はそれを上回る128万7500ユーロ(約1億7900万円)という高値となった。

 この年式の911は、エンジンやトランスミッションを載せ換えていても不思議ではないのに、この個体ではすべてがメーカー純正のまま残っている。それに加えて、これまでただひとりのオーナーが愛情を注ぎ込んできた希少なナナサンカレラには、そうそう巡り合えるものではない。これらの要因が重なったこともあって、予想落札価格を大きく上回ったと考えられる。

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  • 2022年5月のオークションに出品された911カレラRS 2.7
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  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 塩見 誠(SHIOMI Makoto)
  • 1965年生まれ。学生時代からオートバイとクルマに熱中し、自動車雑誌編集ののちフリーランスライターに。これまでAE86トレノ、CC72Vアルトワークス、E38AギャランVR-4RS、1980年式シロッコ、CD9Aランサー・エボリューション、プジョー306スタイルなど、クルマを乗り継ぐ。オートバイはCB250RS、RZ250、ZZ-R1100、T-MAXなどつねに複数台所有。現在の愛車はフタ桁ナンバーのアルファ ロメオ156V6とサーキット遊び用のNCP91ヴィッツRS・TRDターボM、JA45クロスカブ。
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