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トヨタ新型「クラウン」のクロスオーバーはアウトドアでも使える? シートとラゲッジから予想してみました

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 三橋仁明/N-RAK PHOTO AGENCY/トヨタ自動車/Auto Messe Web編集部

そもそも室内空間の設えが車中泊などのアウトドア向きではない

 日本のアウトドアフィールドは、アクセス路、構内路を含め、整備されているのが普通で、新型クラウンのクロスオーバーモデルで行けないことはまったくないだろう。しかし新型クラウンのクロスオーバーモデルがあまりアウトドアに適していないと想像できる理由は、最低地上高よりも室内空間、シートアレンジ性、そしてラゲッジルームにある。

 新型クラウンのクロスオーバーモデルの後席は、どう見ても高級感溢れるセダンそのもので、倒してラゲッジルームとつなげることでフルフラットアレンジができるような仕様にはなっていない。しかもラゲッジルームはセダンのトランク同様で、多くのクロスオーバーモデルやSUVが採用する、大きく開き開口するバックドアを持ち合わせてはいない。見た目はクロスオーバーでも、使い勝手はセダン基準&セダンのパッケージングというわけだ。新型クラウン クロスオーバーRS“Advanced”

 当然、アウトドアに出かけることはできても、後席とラゲッジルームをフラットにつなげてのベッド化やハリアーでは可能な仮眠、車中泊はできない。さらにラゲッジスペースそのものも容量的、後席格納による拡大を含め、アレンジ性もまたセダンと変わらないレベルとなる。もちろんそこは意図的であり、トヨタのSUV、クロスオーバーモデルの領域を侵さない……いう配慮なのかもしれない。

* * *

 よって、もし新型クラウンでアウトドアを楽しみたいなら、アウトドアフィールドにより似合うはずの、おそらく後席を倒して格納した後席部分とラゲッジルームをつなぐことができるであろう、復活したエステート(ワゴン)の登場を待つべきではないだろうか。

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