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第2世代日産「スカイラインGT-R」の集大成!「M-spec」や「ニュル」も設定された「R34GT-R」の進化と熟成を振り返る

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TEXT: 片岡英明  PHOTO: GT-Rマガジン編集部

【後期型】量産車初のドライカーボンボンネット採用

 最初で最後のマイナーチェンジは2000年8月である。スカイライン全車が商品力の向上を図り、GT-RのV-specは「V-spec II」にグレード名を変更した。後期型の発売は10月30日。外観の変更はわずか。バンパーとフェンダー後方に埋め込まれているウインカーランプの色がアンバーからホワイトになり、ホワイトパールとスパークリングシルバーを新色として加えた。

 また、それまでアルミ製だったボンネットは、量産車として世界で初めてドライカーボン製へ(V-specII)。アルミ材と比べて4kgも軽い。ボンネットの助手席側に三角形のNACAダクトが装備されたのも変更点の一つで、冷却能力を高めている。アドバンスドエアロシステムのディフューザーも約20%の軽量化を図った。これも見逃せない。

 見えない部分ではリヤブレーキのローターがN1仕様と同じ大径に。それまでは300mmだったのが322mmまで大きくなったのだ。ちなみにスペアタイヤのホイールは、コスト削減のためにアルミ製からスチール製へと変えられている。

 インテリアはメーターパネルとセンターコンソールがイリジウム調シルバーに変更され、シートクロスはブラックへ。赤いステッチはシルバーに変わった。アルミ鍛造のシフトレバーも色味を変えている。ドアミラーのスイッチ形状も前期型とは違う。うれしい改良は、キーレスエントリーにアンサーバック機能が加わったことだ。

【後期型DATA】

●発売 2000年10月
●当時の車両本体価格 504万8,000円
●設定ボディカラー ベイサイドブルー(TV2)/ホワイト(QM1)
アスリートシルバー(KV2)/スパークリングシルバー(WV2)
ブラックパール(GV1)/ホワイトパール(QX1)
シリカブレス(EY0・M-spec専用)/ミレニアムジェイド(JW0・Nür専用)

【M-spec】グランドツーリングに主眼を置く大人仕様

 2001年5月に「M-spec」と名付けられた新グレードを設定する。グランドツーリングカーとしての性格を強め、ロングドライブで疲れない走りを売りにした。外観に変更は少ないが、特別塗装色のシリカブレスを専用色として用意。ボンネットは標準車と同じアルミ製だ。

 インテリアは手触りのいい本革の3本スポークステアリングや、素材を吟味したヒーター付きの本革シートを装備した。サスペンションも新開発のリップルコントロールショックアブソーバーを採用し、専用にチューニングしている。リヤのスタビライザー径も少し細い。

●当時の車両本体価格:595万円

【V-spec IIニュル/M-specニュル】特別装備を満載の最終モデル

 RB26DETT型ツインターボは厳しくなった平成12年度排ガス規制への適合を断念し、2002年8月に生産を終える道を選んだ。R34GT-Rのファイナルバージョンは、2002年1月の東京オートサロンで明らかにされている。それがGT-Rの聖地であるドイツのニュルブルクリンク・サーキットの名を冠した「ニュル」だ。V-spec IIベースとM-specベースの「ニュル」が用意された。

 シリンダーブロックやピストン、コンロッドなどをN1仕様の強化タイプとし、ターボもツインボールベアリングメタルのN1に。300km/h表示の専用スピードメーターも装備する。限定300台の予定だったが、予約が殺到したため販売台数を1,000台に引き上げた。それでも即日完売となっている。

●当時の車両本体価格:610万円(V-spec IIニュル)/630万円(M-specニュル)

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