マツダ初代「デミオ」は身長2メートルのNBAスターが乗っても広々!! コストダウンしたのに大ヒットを記録した理由とは (1/2ページ)

マツダ初代「デミオ」は身長2メートルのNBAスターが乗っても広々!! コストダウンしたのに大ヒットを記録した理由とは

この記事をまとめると

  • 「小さく見せて、大きく乗れる」をテーマに登場した初代デミオ
  • 多彩なシートアレンジによって小さいけど豊富な収納力をみせる
  • CMにはNBAのスター選手ピッペンを起用して話題を振りまいた

オートザム・レビューをベースに5ドアハッチで登場

 レビューは当時キョンキョンの愛称で親しまれた小泉今日子をCMキャラクターに起用し、愛らしいルックスとキャンバストップがある個性的なモデルであった。このレビューをベースに、小さくても使いやすい道具としてコンパクトカーの実用性を追求したデミオは、機械式駐車場に入る全高1550mm以下のボディサイズ(全長3800mm×全幅1650mm×全高1500mm)であることが前提で、室内や荷室を優先するため、必然的に四角いスタイルとなった。そのスタイリングは没個性と言われればそれまでだが、バブル崩壊によって浮かれムードが引き潮のごとく消えた時代に、道具的な使い勝手の良さによって人気モデルとなる。オートザム・レビューのフロントスタイル

コストダウンしながらも大ヒットを呼んだ理由とは

 初代デミオの特徴は、徹底されたコストダウンにある。外観では当初はバックドアハンドルが備わらず(※途中で追加)、内装もさまざまなクルマのパーツを使いまわし、一見同色に見えるもののよく見ると微妙に色が違ったり模様が異なったりと、コストダウンに関してはなりふり構わなかったことが伺えた。

 サスペンションはフロントがストラット、リヤにトーションビームを採用したレビューをそのまま踏襲。エンジンは1.3Lと1.5Lの直4がラインアップされ、それぞれ電子制御式燃料噴射(インジェクション)とすることで出力を向上させた。トランスミッションは5速MTのほか、3速および4速ATを設定。レビューに対して性能的に大きく進化を果たした。

 そしてレビューとの大きな違いは、5ドアハッチバックとなったことで積載性が大幅に拡大したこと。フォードブランドで販売される姉妹モデルがフェスティバミニワゴンを名乗ったように、初代デミオはコンパクトボディながらワゴンと呼ぶに相応しい荷室容量を誇った。後席のダブルフォールダウン式の使いやすい荷室と前後席を倒せるフルフラットシートがウリ文句であり、機能を明確に発信したCMは大きな効果を発揮した。

1996年にデビューした初代デミオはバブルが終わりを告げてコストダウンを強いられながらも4年間で35万台以上を売る大ヒットとなりました。「小さく見えて、大きく乗れる」のキャッチコピーはもちろん、CMキャラクターに起用された203cmのNBA選手でも乗ることができる居住性も兼ね備えていたのです。