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トヨタ「ランドクルーザー300」は納車5年待ちどころか注文もストップ! ならば「ディフェンダー」か「ラングラー」はいかが?

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: トヨタ自動車/Stellantis/AMW編集部

超本格的な走破性を求めるなら「ラングラー」

 一方、2018年にフルモデルチェンジを行ったジープ「ラングラー」は、ラダーフレーム+リジッドサスペンションを用いた、オフロード重視の基本設計を踏襲。しかし先代と比べ、インテリアの質感向上、静粛性アップ、先代比約70kgの軽量化による走行性能の進化などが計られている。運転席に乗り込めば、大きな車体にもかかわらず、視界、ボディの見切り性に優れ、なるほど、本格クロカンになにが大切かを分かっていらっしゃる……と感心しきり。

 デビュー当初にあった3.6L V6エンジンを積み、悪路走破性に特化したフルタイム4×4機能を備えた「アンリミテッドルビコン」の走りは、NAエンジンならではのスムースさと力強さが際立つもの。ただし、現在は2L直4ターボのみを搭載するフルタイム4×4の「サハラ2.0L」、「アンリミテッドルビコン2.0L」の2グレード展開だ。

 こちらの場合、300系ランドクルーザーの、世界で信頼される走破性にこそぞっこんという人にとって価値ある超本格クロカンというワイルドキャラクター。インテリアの洗練度、乗り心地、快適性、静粛性といった項目では、300系ランドクルーザーやディフェンダーには敵わない。ただ、軍用車から派生した「超本格」な走破性を手に入れたいという期待値、目標値にはしっかりと応えてくれるはずである。新車価格は830~860万円となる。なお、新古車を含め、即納の中古車を選びやすいのはこちらかもしれない。

* * *

 さて、300系ランドクルーザーを待てない、すぐにでも本格クロカンが欲しいユーザーにとって、ディフェンダーとラングラーのどちらが最適な選択なのか? 自身のクロカンに望む理想像を思い描けば、おのずと答えは導き出されると思う。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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