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トヨタ「グランビア」は「アルファード」の布石だった! 走りも素晴らしかったトヨタ最上級のミニバンとは

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TEXT: 御堀直嗣  PHOTO: Auto Messe Web編集部

  • トヨタ・グランビアの2列目シート

ワンボックス車の新たな価値を摸索することに挑戦

 トヨタ「グランビア」は、1995年から2002年まで1代限りで生産を終えたワンボックス車だ。トヨタには、ハイエースという歴史あるワンボックス車があったが、1994年にはホンダ・オデッセイが誕生し、背の高いワンボックス車がミニバンへ替わっていく過渡期をグランビアはつないだ。

ふらつきも少なく安心して運転できるクルマだった

 ワンボックス車は、キャブオーバーといって、運転席の下にエンジンを搭載する機構だが、グランビアは多少でもミニバンに近づける意図もあったのだろう、フロントエンジン化をはかったセミ・キャブオーバーと位置付けられる車体設計になっていた。

 このため、従来のワンボックス車では動力性能とは別にエンジン騒音に悩まされることがあったが、エンジンが運転席より多少でも前方へ移動したことで、グランビアの車内の静粛性は改善された。

 また、エンジンが前寄りとなったことによって、ワンボックス車と同じように背の高い車体ではあったが、操縦安定性はより向上し、ふらつきも少なく安心して運転できるクルマになっていた。

 しかし、4ドアセダンなど乗用車と同じように客室の前にエンジンルームを持つミニバンのオデッセイに比べれば、ワンボックス車に近い存在であり、時代に取り残された印象がなくもなかった。逆にそれほど、オデッセイにはじまるミニバンの存在感は大きく、客室後席の乗員の快適性を重視するクルマとして、また運転者にとってもより快適に運転できるクルマとして、ミニバンの登場は画期的であったのだ。

ワゴン車の行く末を十分に見極めミニバン市場へ参入

 そのミニバンでトヨタは出遅れたといえ、グランビアがつなぎ役として誕生したようにみえた。しかし別の見方をすれば、トヨタは1990年にワンボックス車の概念を打ち破る「エスティマ」を登場させ、車載のエンジンを傾けるという大胆な発想から、ワンボックス車の新たな価値を摸索することに挑戦していた。そしてグランビアを経て、2002年の「アルファード」に至る。

 乗用車を基にしたミニバンに、トヨタがいよいよ参入した。ミニバン化するにあたり、グランビアまで踏襲してきた後輪駆動(RWD)から前輪駆動(FWD)へトヨタは切り替えた。一方の日産自動車は、ミニバンの「エルグランド」をトヨタより早く1997年に市場投入したが、アルファード誕生時点でエルグランドはなおRWDに固執していた。

 そしていま、市場を見れば、アルファードは月販でベスト10前後の好調な販売を続けているが、オデッセイは2021年に生産を終了し、エルグランドは月販ベスト50位以内にその名はない状況である。

 トヨタは、グランビアでFWDであることを含め、ワゴン車の行く末を十分に見極めミニバン市場へ満を持して参入したといえるのではないか。同時に、ワンボックス車としてのハイエースも盤石の人気を誇っている。

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