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“ギア”感たっぷり! スズキ「ハスラー」にダイハツ「タフト」などアウトドアが楽しくなるオススメ軽カーを紹介します

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 青山尚暉/AUTO MESSE WEB

ダイハツ・タントファンクロス

 以前、ダイハツのアウトドア御用達車としてあったウェイクがなくなった今、それに代わる1台が、つい最近加わった、タントのクロスオーバーモデルであるタント・ファンクロスだ。大迫力のフロントマスク、サイドパネルをあしらったサイドビュー、ルーフレールの装着など、子育て世代御用達車の標準型タントとは別物のキャラクターに仕上がっているワイルドなスーパーハイト系モデルだ。

 デッキボードの裏にある脚を組み立て、後席を倒せばフラットな拡大ラゲッジスペースが出現。その脚を組み立てたデッキボードを外に出せばテーブルとして使えるなど、アウトドアでの使い勝手も多彩である。後席背面とデッキボードは防水加工が施され、アウトドアで汚れた荷物の積載にもピッタリだ。

 スズキ車ほど、アウトドア&車中泊対応の純正アクセサリーが揃っていないのは残念だが、スーパーハイト系軽自動車ならではの室内空間のゆとり、タントならではのミラクルオープンドアによる、後席がカフェのテラス席になるような仕立てもまた、楽しさマシマシのポイントだろう。電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能など、先進機能も満載である。

ホンダN-VAN

 最後に紹介するのは、ホンダのN-VANだ。スペーシア ベース同様に4ナンバーの軽商用車なのだが、スタイルシリーズという一般ユーザーの遊びのギアとして使える、ちょっとおしゃれなグレードもあるのだ。最大の特徴は、助手席側が、荷室から助手席まで完全に低くフラットになること。

 本来は荷物の積載性を考えてのアレンジだが、これがソロアウトドア、ソロ車中泊にぴったり。そもそも前席左右が乗用車のシート基準のスペーシア ベースと違って、助手席&後席は簡易シートだから、ペアでの移動は(助手席に座る人が)けっこう辛い。とはいえ、ソロでアウトドア、車中泊を楽しみたい人にとっては、使いこなし方自由自在の、オーナーのアイディアが生きるギアとなりうるのである。

 ただし、最低地上高は155mmと乗用軽と変わらないが、心配はあまりいらない。日本のアウトドアフィールドのほとんどは、アクセス路、構内路ともに整備されていて、ゴリゴリの4WD、クロスカントリーモデルじゃないと目的地にたどり着けないなんてことはまずないからだ。

 もし、極悪路の先にアウトドアフィールドを作ったとしたら、たくさんのお客さんを獲得できず、そもそも商売として成り立たないではないか。よって、道なき道を行く、スズキ・ジムニーが適切なアドベンチャーランに挑戦する以外は、上記の最低地上高のクルマ、それこそ場所によってはFFでもあまり心配はいらないはずだ。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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