クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CAR
  • ルノー新型「カングー」のディーゼルはありか? ガソリンより24万円高いだけの価値を検証しました
CAR
share:

ルノー新型「カングー」のディーゼルはありか? ガソリンより24万円高いだけの価値を検証しました

投稿日:

TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: 宮越孝政

重厚な乗り味を体感できる新型カングー

気になるパワーユニットは、ガソリンターボモデルの場合、新搭載のルーテシアなどにも使われる新世代ユニット、1.3L 直4 16バルブ直噴ガソリンターボが搭載されるのだが、1.5Lディーゼルターボユニットは先代日本仕様最後のリミテッドとなったディーゼルターボモデル(6速MTのみの組み合わせ)と基本的に同じ。

だが、トルクアップが施され、スペックは先代の116ps、26.5kgmから116ps、27.5kgmとなっている。組み合わされるトランスミッションは、ガソリンターボモデル同様の新搭載7速EDCのみとなる。タイヤもガソリンターボモデルと同じ205/60R16サイズを履くことになった。

試乗車は鮮やかなオレンジ色、ブラウンテレコッタMを纏った、ボディ同色バンパー&アウタードアハンドルのINTENS。走り出せば、あれれ、トルクアップしたというものの、1.5Lディーゼルターボエンジンのトルクはそれほどでもない。

軽快感あるガソリンターボモデルに対して、穏やかなアクセルレスポンス、加速性能となる。ディーゼルターボの図太いトルクは期待してはいけない……。ガソリンターボモデルと比べ、最高出力で15ps劣り、最大トルクにしても+3.0kgmしか変わらず、90kg重く、先代ディーゼルターボモデル比で130kgも重いこともそう感じさせる一因だろうか。だが、言い方を変えれば、カングーにして重厚な乗り味を体感できるのはこちらのほう、とも言えるのだ。新型ルノー カングーのディーゼルモデル

新型は静粛性の向上も図られている。このディーゼルターボモデルも、エンジンフィールのディーゼル感はそれなりにあるものの、先代ディーゼルモデルに比べればキャビンへの透過音は間違いなく減少し、ずっと静かだ。

フラットな走行感覚は快適そのもの

そしてガソリンターボモデルでも見せつけたカーブなどでのリニアな操縦感覚、高い安定感はこのディーゼルターボモデルも同様だ。乗り心地は路面によってゴツゴツ感じることがあるとはいえ、総じてフランスの実用車、カングーらしいマイルドさがしっかり感とともにあり、フラットな走行感覚は快適そのものと言っていい。

このディーゼルターボモデルのINTENSグレードの価格は419万円(不思議なことにブラックバンパーのCREATIFも同価格)。ガソリンターボモデルのINTENSが395万円だから、パワーユニットの違いで24万円高となる。

WLTCモード燃費はディーゼルターボモデルが17.3km/L、ガソリンターボモデルは15.3km/Lと、約12%の違いとなる。ガソリンターボの鼻先の軽さによる回頭性の良さ、ルーテシアに準じるエンジンの気持ち良さを取るか、長距離走行で生きる経済性を取るかの選択になるが、そのあたりはクルマの使い方、クルマに何を望むかによって決めればいいと思う。

なお、ガソリンターボモデル同様に、新型のディーゼルターボモデルもカングー初となる衝突軽減ブレーキをはじめ、先進運転支援機能としてブラインドスポットモニター、レーンキープ、ACCなどをフル採用。エマージェンシーレーンキープアシストとブラインドスポットインターベンションは、ルノーとして初搭載となる。

* * *

これまで、カングーは欲しいけれど、ディーゼルターボモデルだとMTのみの組み合わせで、自動ブレーキや先進運転支援機能が付いていないがゆえに購入を諦めていた人も、全車2ペダルの7速EDCとの組み合わせになったこともあって、これなら安心、万全ではないだろうか。

12
すべて表示

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS