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1億円で落札! レクサス「LFA」に新車価格の3倍弱のプレ値がついた! 至高のV10エンジンにはその価値あり

1億円で落札! レクサス「LFA」に新車価格の3倍弱のプレ値がついた! 至高のV10エンジンにはその価値あり

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TEXT: 塩見 誠(SHIOMI Makoto)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

500台限定のLFA

世界中で500台のみ市販されたレクサス「LFA」。このLFAを語るうえで重要なのは至高のV10エンジンである。そのエンジンとはいかなるものなのか、そして現在のLFAのオークション市場での評価はどれくらいなのだろうか。

至高のV10エンジン

1LR-GUE型V10、4.8Lエンジンのサウンドは天使の咆哮といわれる、美しいもの。そのエンジンは、サウンドだけではなくレスポンスのよさも大きなポイントとなっており、一般的なアナログ式のメーターではエンジン回転の上下に追いつかないことから、デジタルメーターを採用した、といわれているほどに鋭い。

オイル供給は、一般的なウェットサンプ式ではなく、オイルタンクを別に持ち、7個配置されたオイルポンプの力でエンジン内に供給するドライサンプ方式を採用。これによってサーキット走行など高G発生下でも、安定したオイルの供給がおこなわれるようになっている。オイルクーラーは、水冷式と空冷式を装備していて、高負荷時での油温安定を実現している。

最高出力560ps/8700rpm、最大トルク480Nm/7000rpmを発生する、LFAにしか使われていないV10エンジンは、フロントに配置されている。駆動輪は後輪のため、レイアウト的にはFRということになるが、トランスアクスル方式を採用し、ラジエーターやバッテリーを後部に、トランスアクスル用オイルクーラーとウインドウォッシャータンクを後輪前方に配置することで、前後の重量配分は48:52となった。

カーボンモノコックシャシー、カーボン製外板の採用など、軽量化にも注力していて、車重は1480kgを実現。ちなみにこのカーボンシャシーは、自社製。元町工場内にオートクレーブを用意して製造を行った。

さらに、運転席を重心になるべく近づけるため、センタートンネルの幅を狭くし、上部にプロペラシャフトが通るトルクチューブを、その下に排気管をレイアウトするという2階建て構造を採用。そのトルクチューブは、航空機製造の技術を活かしてつくられている。これがエンジンとトランスアクスルを締結していることが、シャシー剛性の向上にも役立っている。

トランスミッションはシングルクラッチ式のASG(Automated Sequential Gearbox)という6速セミATを採用。クラッチを切る・シフトチェンジをする・クラッチをつなぐという、シフトタイミングに要する時間を、0.2秒から1.0秒までの間で、7段階で調整できるようになっている。

ブレーキローターはカーボンセラミック製。ブレーキキャリパーは前後ともモノブロックのブレンボ製を採用している。サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアはマルチリンク。ショックアブソーバーはKYB製の別体タンク式モノチューブが装備されている。

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