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【SUPER GT 2023開幕直前緊急企画】坂東正明代表に聞く、今シーズンの見どころとSUPER GTの未来とは?

【SUPER GT 2023開幕直前緊急企画】坂東正明代表に聞く、今シーズンの見どころとSUPER GTの未来とは?

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TEXT: Masahide Kamio  PHOTO: Masahide Kamio

ニューGT500構想はあるのか?

——坂東代表は先日ドイツのDMSB(ドイツモータースポーツ連盟)を表敬訪問されたりと、引き続き海外に目を向けていらっしゃる印象です。

「ヨーロッパが基本としているのはGT3車両のカテゴリーですが、その上には我々のやっている、かつて“Class1”と言われていたGT500というものがあります。現状ではヨーロッパのどのメーカーもGT500はできないと思いますが、2028年に向けた新しい環境や安全に関する技術規則の話し合いが進めば、GT500が生まれ変わり、“ニューGT500”のようなカテゴリーが作れるのではないかと考えているところです」

——つまり、将来的にはClass1のように海外カテゴリーとの共通規則を復活させたいという思いがあるということでしょうか?

「Class1は基本的にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)を運営するITRからの提案でした。そこに乗っかって一緒にやろうという話になりましたが、DTMのカテゴリー変更により、現在はSUPER GTが採用するSUPER GT GT500レギュレーションとなっています。ただ環境対策を講じることができて、コストが上がらないなら、(共通規則を再度構築)できるのではないか……そこを今後考えていきましょう、ということです」

——今後は業界全体として、国内モータースポーツをさらに盛り上げていくことが求められると感じますが、その点について坂東代表のお考えをお聞かせください。

「例えばスポンサーがついて、その会社の株価が少しでも上がる。それも一種の成功の形ですよね。昔と比べて今はチームの年間予算もほぼ倍増していますし、スポンサーがつきやすい状態にしないといけません。SUPER GTは環境に留意していて、お客さんも多く入る、そして認知度もクオリティも高い……だからそこにスポンサーが付きやすいという状況になれば、それは好循環です。そういった環境を作ってチームやメーカー、各種企業に還元することができればと思っています」

モータースポーツの文化をみんなの手で作り上げる

——では最後に、2023年シーズンの開幕に向けてファンの皆さんに一言お願いします。

「まずはとにかく、環境に留意した対応を第一段階としてやっていきます。果たして合成燃料が“正解”かどうかは分かりませんが、自分たちが生き残り、モータースポーツの文化を作り上げ、そして10年後にもエンジンの音が出せるレースを開催するためのステップを踏み出したわけです。だからこそスーパーGTを応援してくださる方にも、ぜひ協力してもらいたい。ただ『楽しい』だけでなく、みんなでモータースポーツの文化作りに協力いただくために、是非、サーキットに観戦にきてもらいたいです。

もちろん、協力してもらうからには面白いと思われるものを作っていきます。GT500とGT300の2カテゴリーが混在する異種格闘技的な部分は続けていき、それを“本気(マジ)”にやっていく。与えられた規則の中で、知恵、技術力、経済力……そういうものが全て集まった者が勝てる。その様を見ていただければ面白いと思います。我々もやれることをやっていきますので、ぜひ楽しんでもらって、応援してもらえればと思います」

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