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GWの渋滞で疲れないレンタカーの装備と車種とは? 「渋滞追従機能付きACC」に「オートブレーキホールド」の有無を要確認

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AMW編集部

ACCがあれば快適で疲れにくくなる

間もなくゴールデンウィーク、大型連休だ。愛車を持っていない人でも、レンタカーを借りてドライブを楽しみたい、あるいは帰省したいと思っているはずである。しかし、遠出となると高速道路や観光地の一般道の渋滞は避けられない。渋滞発生の予測日時を避けての移動が理想的だが、深夜のドライブというのもドライブの楽しみ方からすれば(景色や利用できる店舗など)、理想的とは言い難い。そこで、渋滞に巻き込まれても、それほど苦にならない運転で済むレンタカーを紹介したい。

ロングドライブでのドライバーのストレス/疲労度を抑えてくれる

まずはACC(アダプティブクルーズコントロール)付きの車種を選ぶこと。ACCは一定の速度でクルージングできるだけでなく、前車への追従走行ができ、ペダル操作から解放されるため、ロングドライブでのドライバーのストレス、疲労度を抑えてくれる効果がある(使い方はしっかり教えてもらっておくこと)。レーントレース機能があれば、カーブでのハンドル操作も楽になるメリットがある。

ただし、渋滞に巻き込まれたときには、ACCの基本機能だけでは物足りない。停車、発進を繰り返し、ジリジリと進むような渋滞場面で威力を発揮するのは、渋滞追従機能付きACCとなる。具体的には、渋滞で前のクルマが止まると、運転しているクルマも自動的にブレーキがかかり止まる。

さて、ここからが重要となる。3秒程度しか停止保持しない車種(例えばホンダ車)と、もっと長い時間、停止保持してくれる車種もあり、前車が発進すれば自動で再発進してくれるというわけ。車種ごとの停止保持時間をすぎると、アクセルペダルを軽く踏む、レジュームボタンを押すなどして手動再発進するのだが、もちろん停止保持時間が長いほうが面倒は少なくて済む。

オートブレーキホールド機能があると超便利

そうした渋滞追従機能や停止保持には、電子パーキングブレーキが必要。なおかつ、一般道で渋滞に巻き込まれた際の停止や発進を繰り返すような場面では、オートブレーキホールド機能があると超便利である。こちらは、いったんブレーキを踏んで停止すると、自動的にブレーキを保持してくれる機能だ。

ブレーキペダルを踏み続けなくて済むため、一般道走行時の渋滞を含む右足の疲労軽減に大きなメリットをもたらしてくれる。ただし、ON/OFFが可能な車種がほとんどだから、ONにしておく必要がある。なお、エンジンを切ってもメモリーしてくれる車種とそうでない車種があるので、メモリーなしの場合はクルマを始動するたびにONにする必要がある。ちなみに国産車のメモリー付きはまだ少数派だ。

この、渋滞追従機能付きACCとオートブレーキホールド機能が付いている車種であれば、高速道路と一般道のどちらの渋滞にハマっても鬼に金棒。ドライバーとしては、未装備の車種より圧倒的に疲れない、とも言えるのだ。

レンタカーは渋滞追従機能付きACCとオートブレーキホールド機能が付いているかを確認

となると、ドライブのお供にはやはり最新モデルのレンタカーが好ましい。比較的コンパクトで走りが良く、なおかつ荷物が積みやすいクルマとしては現行モデルのトヨタ「カローラスポーツ」、マツダ「マツダ3」、ホンダ「フィット」、さらにアウトドアにも適した車種としてはトヨタ「ヤリスクロス」、マツダ「CX-5」、ホンダ「ヴェゼル」などがある。また、多人数乗車するのであればミニバンが適切で、ホンダ 「ステップワゴン」、トヨタ「ノア」なども、全グレードにオートブレーキホールド機能が付いている。

要は、グレードによって付いている、いない車種をなるべく避け、事前に渋滞追従機能付きACCとオートブレーキホールド機能が付いているかを確認したい。同じ車種でも最新の現行モデルが否かも、こうした先進運転支援機能の有無と直結するので要チェックである。

というわけで、渋滞追従機能付きACCとオートブレーキホールド機能付きのレンタカーを選ぶことで、渋滞が付きもののゴールデンウィークのドライブの運転も、より快適で疲れにくくなるというわけだ。ただし、衝突軽減ブレーキを含むどんな先進運転支援機能も、過信は禁物である。安全と余裕第一のドライブを楽しんでほしい。

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