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日産6代目「ローレル」とキャラ違いのR32「スカイライン」、初代「セフィーロ」。日産が輝いていた時代のセダンを振り返ってみました【カタログは語る】

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎七生人

走りに関してもオーナーを納得させる内容を持っていた

「渋い」とは、辞書的な解釈でいうと「派手ではなく落ち着いて深みがある」ときにそう言い表すコトバだ。1989年1月に日産から発売された6代目C33型「ローレル」は、まさしく「渋い」クルマだった。

インパネまわりは「こだわり」の世界観を表現していた

なにしろダークグリーンメタリックがイメージカラーというところからして渋かった。元祖ハイオーナーカーだった1968年登場の初代を連想した……そんな人も少なくなかったのではないか。と同時に、少し前に取り上げたばかりの5代目・C32型までと比べても、あの華やかさから一転、グッと落ち着いたものに。

当時のカタログ(写真は1990年6月のもの)も、表紙はまるでラルフ・ローレンか靴屋のリーガル・ショップのサインボードかといったグリーンに金をあしらったデザインで、車名のLAURELの下には「Since 1968」とも。これもファッション・ブランドなどで、自社の歴史をさり気なくアピールする時に使う手段のひとつだ。ちなみにカタログのコピーには「時代の本流。ニューメインストリーマー」と、ライバルのトヨタ「マークII」を意識したメッセージが込められていた。

実車はそれまでラインナップされていた4ドアセダンを廃止し、ピラーレスの4ドアハードトップ1タイプに。またボディは5ナンバーサイズに収まる全幅1695mmで全高は1365mmと、これはライバル車のマークIIの4ドアハードトップより10mm、先代C32型に対しても25mm低い設定。そのためかなり引き締まったスタイルに見えた。

日産ローレル

さらに「渋い」と思えたのがインテリア。インパネをはじめ、どちらかといえば控えめなデザインと色使いで、こだわりの世界観を表現していた。とくにメーターパネル下のクラスター部分には樹齢150〜250年のローズウッドを使い手作りで仕上げたという本木目パネルを用いるなど、本革(ステアリング、AT&MTのシフトレバー、駐車ブレーキレバー)との贅沢な風合いを重視。とはいえ、これみよがしの豪華絢爛さではなく、いいもの感が伝わりオーナーに高い満足感を与えてくれる、そんなハイオーナーカーに仕上げられていた。

なお、カタログでメカニズムが紹介されたページを見ると「マルチリンクリヤサスペンション」や4輪操舵の「HICAS-II」、電子制御でパワーステアリングとスーパーソニックサスペンションを連携させた「DUET-SS」などが取り上げられている。

ただのムーディなハイオーナーカーではなく、走りに関してもオーナーを納得させる内容を持っていたというわけだ。エンジンも世代の新しいRB系をメインに据え、フラッグシップのユニットはツインカムインタークーラー付きセラミックターボの直6のRB20DET型で、205ps/27.0kgmの性能を発揮していた。

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