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トヨタ「カローラ」より先にFF化された日産「サニー」には、「ファミリア」を意識した3ドアハッチバックもありました

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: 日産自動車/AMW編集部

派生車種を含めた70万台弱の販売台数を記録

日産を代表する大衆車として、トヨタ「カローラ」とバチバチのライバル争いを繰り広げてきた「サニー」。そんなサニーの転換期のひとつとなったのが、1981年10月に登場した5代目モデルだろう。ひとつは正式な車名がダットサン サニーから日産 サニーへと改められたこと。そしてもうひとつは後輪駆動レイアウトから前輪駆動レイアウトへと大きく舵を切ったことが挙げられる。

慎重にテストを実施してスタートした5代目サニー

ちなみにライバルのカローラがFFモデルとなったのは、1983年5月に登場した5代目モデルから。つまりサニーがスペース効率に優れる前輪駆動レイアウトを先んじて採用したということになる。

なお、5代目サニーは1978年に前輪駆動レイアウトを持って登場した初代「パルサー/ラングレー」と共通の足まわりなどを用いていた。サニーに搭載されたE型エンジンをパルサー/ラングレーへ半年先に先行搭載して様子を見るなど、慎重にテストを実施したうえでのスタートになっていたのだった。

そんな5代目サニーは、メインとなる4ドアセダンのほか、先代から引き続き設定となった3ドアハッチバッククーペと、先代途中に追加されて人気車種となった、ステーションワゴン版のサニーカリフォルニアというラインナップ。それまで存在していたライトバン仕様を廃止し、完全なる乗用モデルとなっている。

日産サニーカリフォルニア

エンジンは前述したようにA型の後を継いで登場したE型となり、排気量は1.3Lと1.5Lを用意(のちに1.7Lディーゼルも設定)。

1.5Lクラスの国産車初となるターボモデル「ターボルプリ」も登場

足まわりはFFながら四輪独立とし、ラック&ピニオン式ステアリングを採用したことで、意外にもスポーティな走りを楽しむことができるレベルに達していた。しかし、パワーステアリングが一部グレードのみ標準装備となっていたため、非装着グレードのユーザーは前輪駆動らしい重いステアリングの洗礼を受けることとなってしまった。

1982年9月には1.5Lクラスとしては国産車初となるターボモデルの「ターボルプリ」を4ドアセダンと3ドアハッチバッククーペに追加設定。出力は115ps/17.0kgmと今見ると平凡に感じるかもしれないが、当時としてはかなり刺激的なスペックを誇っていたのである。

1983年10月にはマイナーチェンジを実施し、内外装の意匠を変更したほか、3ドアハッチバッククーペを廃止して新たに2ボックスの3ドアハッチバックを追加する。これは1980年に登場し、爆発的ヒット作となったマツダ「ファミリア」に対抗するために登場したのは明らかで、似通ったシルエットを持っていただけでなく、広報写真も赤いボディカラーが選ばれていたほどだった。

その後は何度か特別仕様車などをリリースしながらモデルライフを全うし、1985年9月に6代目へとバトンタッチ。駆動方式を変えるという大きな変更を受けながらも、派生車種の「ローレルスピリット」含めて70万台弱の販売台数を記録するモデルとなった。

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