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【初めてレースに参戦したい人に超オススメ】軽自動車レース「東北660選手権」は多彩なクラス分けでビギナーでも安心です!

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: 佐藤 圭

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ビギナーでも安心して参戦できるクラスも用意

2011年にスタートし、今もなお人気が衰えない「東北660選手権」。1998年10月に改正された新規格の軽自動車によるレースで、エンジンはNAに限定してスタートした。当初はフレッシュマンとエキスパート、それに2ペダルのATという3クラスだったが、現在は細分化し5クラスに増加。今回はあらためて、これから参加したい人やレース観戦してみたい人に向け、それぞれのクラスの規定を分かりやすく説明してみよう。

エントリーが多く、ある意味スタンダードな3クラス

排ガスやマフラーの音量が保安基準に適合しており、エアコンが作動する必要があるのは全クラス共通。いわゆるSタイヤは「東北660」の名を冠する全カテゴリーで禁止だ。

新規格NAの東北660選手権で基本となるのは、エントリーがもっとも多い「3クラス」である。吸気系はエアクリーナーのみで排気系は市販品のマフラー、つまり切断や溶接のような加工および自作はNGとなる。エキゾーストマニホールドも純正のみ。駆動系は純正オプションを含めLSDが禁止、ギア比の変更も不可となるがクラッチの交換は自由だ。

一番の特色はタイヤだろう。他のクラスがハイグリップラジアル(ブリヂストン・ポテンザRE-71RSなど)を履けるのに対して、セカンドグレードのラジアル(ブリヂストン・アドレナリンRE040など)限定とされているのだ。

ドライバーにもひとつだけ規定がある。3クラスは当初のフレッシュマンクラスであり、対象となるのはビギナーや技術面における初級者であること。同じドライバーが何年も無双するような状況は基本理念から大きく逸脱しており、表彰台の経験が4回に達した時点で3クラスには参加できなくなる。だからこそ毎年のように新しいヒーローが誕生し、ひとつ上の「2クラス」でも質の高いバトルが生まれるのだ。

そのほかも改造範囲の広いクラスや2ペダルオンリーなど多彩

その2クラスで3クラスと大きく違うのは、ハイグリップタイヤが認められること。サブコンや吸排気系など改造の自由度は少し増えるが、大きなコストをかけずステップアップできるよう工夫している。

最高峰の「1クラス」はチューニングできる範囲がだいぶ広い。とくにECUやクロスミッション、機械式LSDをはじめ、排気系はエキマニやキャタライザーの交換も認められる。4WDをFR化するような駆動方式の変更もアリとなり、タイヤは当然ハイグリップタイヤを装着できる。

現在は公式レースの経験も豊富なベテランが中心だが、コンセプトは「上級者」ではなく「チューニング好き」だ。愛車をカスタムするのが大好き、という人は遠慮なく参戦してほしい。

「4クラス」は初年度から続く2ペダル限定。改造範囲は1クラスと同じで自由度が高く、さらにベースとなる車両もたくさんある。昨年からは「HA36カップ」が始まった影響で、HA36アルトのAGSが数多くエントリー。当初は「MTじゃないと面白くない」なんて声もあったが、2ペダルが今後さらに自動車の主流となっていくのは必然だろう。モータースポーツの将来を見据えて作ったのがこの4クラスだ。

最後の「5クラス」は本当のビギナーが対象で、初参戦後、4回までしか参加することができない。車両は1~4クラスのいずれかに適合していれば可で、中古で2クラス仕様を買ったという場合でも、新たに費用を投じて仕様変更しなくてOKだ。マシンの戦闘力に結構な差があると予想されるため、シリーズポイントはなく目的はあくまでもレース慣れである。

なおロールケージと4点式シートベルトは全クラス共通、エアロパーツは保安基準に適合する製品であればOKで、スポット増しなど溶接によるボディ補強は禁止となる。

ロールケージ

* * *

以上、東北660選手権の各クラスについて大まかに説明してみた。より詳しく知りたい人は車両規則書をじっくり読み、分からない点があれば参戦しているプロショップに相談、または大会事務局にメールで問い合わせてみよう。参加が80台を超えることも珍しくない人気イベント、観戦はもちろん、自分で走ればもっともっと楽しいはずだ!

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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