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痛快スパイアクションがたまらない! プラハの街を爆走するポンティアック「GTO」を紹介します【映画とクルマ】

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TEXT: 武田公実(TAKEDA Hiromi)  PHOTO: Courtesy of RM Sotheby's/AMW編集部

  • 2002年に公開されたスパイアクション映画「トリプルX」。監督はロブ・コーエン
  • 1965年製のポンティアック「GTO」。落札価格は57,200ドル(邦貨換算約862万円)
  • 1965年製のポンティアック「GTO」。落札価格は57,200ドル(邦貨換算約862万円)
  • 1965年製のポンティアック「GTO」。落札価格は57,200ドル(邦貨換算約862万円)
  • 1965年製のポンティアック「GTO」。落札価格は22,000ドル(邦貨換算約331万円)
  • 1965年製のポンティアック「GTO」。落札価格は22,000ドル(邦貨換算約331万円)
  • ポンティアック「GTO」
  • 主演はヴィン・デイーゼル、アーシア・アルジェント、サミュエル・L・ジャクソン

マッスルカーが再び銀幕を駆け巡る

毎週土曜日に映画に登場する名車を紹介するコーナー。今回は、ポンティアック「GTO」がプラハの街を疾走するスパイアクション映画「トリプルX(原題:xXx)」をお送りします。

名コンビが再びタッグを組んだ

アメリカン・マッスルカーは近年、生誕国であるアメリカはもちろん、ヨーロッパや日本でも正統なヒストリックカーとして認知が進んでいるようだ。もちろん映画の世界では、現役バリバリだった1960年〜1970年代から主役級のスターとして数々の名作のスクリーンを飾ってきた。ところが、時代の流れとともにその活躍の場は少なくなっていったのだが、この10年ほど前から再び銀幕を駆け巡る機会が増えてきているようだ。

今回ご紹介する映画は、その先駆けともいうべき1本。第1作「ワイルドスピード」で世界的ヒットを放った名コンビ、ロブ・コーエン監督とヴィン・ディーゼルが再びタッグを組み、2002年に公開されたスパイアクション映画「トリプルX(原題:xXx)」である。

ヴィン・ディーゼル扮するザンダーは、命を懸けたエクストリーム・スポーツ「Xゲーム」で若者たちにその名を知られるカリスマ。トレードマークは首の後ろ側に彫った「xXx」のタトゥーである。彼は合法・非合法にかかわらず敢行した自身のパフォーマンスを動画に収めてインターネットで販売し、アンダーグラウンドな若者たちから熱狂的な人気を得ていた。どんな危険なゲームも平然とやってのける彼の驚異的な身体能力と冷静な判断力は、やがて国家安全保障局(NSA)の目に留まる。

NSAのベテランエージェント、名優サミュエル・L・ジャクソンが演じるギボンズ捜査官は強引にザンダーを説き伏せ、彼を秘密エージェントに任命する。ザンダーに与えられたコードネームは「xXx(トリプルx)」である。そして課せられた任務は、東欧チェコに赴くこと。

美しいプラハの街を縦横無尽に爆走

過激な犯罪集団にして大規模なテロ計画を目論んでいた「アナーキー99」への潜入捜査だった……。「アナーキ199」のボス、すでに3人の敏腕スパイの正体を見破り、惨殺してしまうほどに冷酷無比なヨーギ(マートン・チョーカシュ)を信用させるため、ザンダーはフェラーリをはじめとするスーパーカー10台を買いたいと持ちかける。それらはもちろん盗難車である。その希望リストの中には、ザンダーが個人的に欲しがっていたポンティアックGTOが含まれていた。

そしてクライマックス。膨大な犠牲者を出しかねない生物化学兵器を搭載したミサイルを追うため、ザンダーの駆るポンティアックGTOは、美しいプラハの街を縦横無尽に爆走し、物語を最高に盛り上げてくれるのだ。この作品におけるGTOの大活躍は、長らく忘却の彼方にあったアメリカン・マッスルたちがクルマそのものの歴史的価値を高めたことに加え、スクリーンにおいても復権を果たしたことを印象付けてくれたのである。

劇中車:ポンティアック「GTO」
生産年:1964年〜1974年
1964年から1974年まで、GMのポンティアックブランドから販売されていたマッスルカー。登場当初はポンティアック・ル・マンのハイパフォーマンスパージョンという位置づけであり、オプションパッケージとしての登場だった。1968年にはフルモデルチェンジし、最終年である1974年ではベースモデルが変更されている。GTOの名称は当時、レースシーンで活躍していた250GTOに影響されたといわれている。

『トリプルX』
公開年:2002年
上映時間:124分
監督:ロブ・コーエン
出演:ヴィン・デイーゼル、アーシア・アルジェント、サミュエル・L・ジャクソン

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  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 武田公実(TAKEDA Hiromi)
  • 1967年生まれ。かつてロールス・ロイス/ベントレー、フェラーリの日本総代理店だったコーンズ&カンパニー・リミテッド(現コーンズ・モーターズ)で営業・広報を務めたのちイタリアに渡る。帰国後は旧ブガッティ社日本事務所、都内のクラシックカー専門店などでの勤務を経て、2001年以降は自動車ライターおよび翻訳者として活動中。また「東京コンクール・デレガンス」「浅間ヒルクライム」などの自動車イベントでも立ち上げの段階から関与したほか、自動車博物館「ワクイミュージアム(埼玉県加須市)」では2008年の開館からキュレーションを担当している。
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