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「アルピナ」に負けない「M」の乗り心地! BMW「M3ツーリング」は長距離よしサーキットよしの最強の乗用車でした

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: デレック槇島/BMW AG

  • 冷却性能を高めるため大型エアインテークを採用、縦型キドニーグリルには横方向のダブル・バーが備わった
  • 最新ブランドデザインを採用するが、Mハイパフォーマンスモデルにはシフトノブが備わる。Mモデル専用のメーターパネルやステアリングも装備した
  • メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させた大型のカーブド・ディスプレイを採用
  • Mスポーツ・シートを標準装備。Mカーボン・バケット・シートがオプションで用意されている
  • 後席は40:20:40の分割可倒式を採用し、ラゲージの使い勝手を高めている
  • ラゲージ容量は通常(5名乗車時)500L、後席を倒せば最大1510Lまで拡大する
  • ブラックのM鍛造ホイール(フロント19インチ/リア20インチ)を標準採用。制動と冷却性能を高めたMコンパウンド・ブレーキを装備した
  • 最先端の運転支援システム(ドライビング・アシスト・プロフェッショナル)を標準化。ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能も備わった
  • 使い勝手の良い3シリーズ ツーリングをベースに、BMW M社が開発したS58型エンジンやサーキットでも威力を発揮するM専用4WDが搭載される。国内ではよりサーキット志向を強めたコンペティションを販売、価格は1398万円
  • 最高出力510ps/最大トルク650Nmを発揮する、3L直6ツインターボエンジン(S58)を搭載
  • フェンダーの張り出しなどにより、ボディサイズがベーシックグレードより全長85mm、全幅80mm拡大している
  • 空力特性を高めるリアスポイラーやディフューザーを標準装備。左右2本出しのMスポーツ・エキゾーストも装着

M3ツーリングは最強の乗用車

BMW M社が手掛けるハイパフォーマンスモデルのM3に、初のツーリングが登場しました。同じS58エンジンを搭載するBMWアルピナ B3やセダンのM3と比べつつ、その走りをレポートします。

ラグジュアリィ化でアルピナに近づいたツーリング

筆者の中でDセグメント最高のグランツアラーはBMWアルピナ B3セダンの前期モデルだ。何度も同じことを言っているけれど、やっぱり繰り返したい。ロールス・ロイスが3シリーズを作ったらこうなった、と言われてもおかしくないほど上質なドライブフィールのリムジーネだった、と。

同じ3シリーズベースのアルピナでもD3Sとなると少し雰囲気が違った。エンジン重量も違うのでアシのセットがどうやら異なっている。筆者にはB3が、セダンもツーリングもしっくりきた。ちなみにセダンとツーリングでも、当然ながら、アシのセッティングは違う。セダンの方が断然に良い。

しかもB3のエンジンはSだ。つまりM3と同じ型式(S58)を持つ心臓を、少しだけチューニングを変えて積んでいた。70年代にBMWのレース用ツーリングカーを鍛えたのはアルピナで、そのツーリングカーが後々のM社誕生の布石となったのだから、ここらで軽く恩返しというわけだった。もっともその後、もっとでっかい恩返し、というか、BMWがアルピナのビジネスを統括することになると発表された。電動化時代を見据えてブランド存続を賭けた決断である。

そんな未来が見えていたのだろうか。それまで絶妙にベースモデルの被りを避けてきたMとアルピナだったが、ついにその“均衡”が崩れた。M3ツーリングが登場したのだ。

これまでDセグメント(3&4シリーズ)のMといえば、M3(セダン)、M4(2ドアクーペ)、M4カブリオレだった。一方でアルピナはというとセダンとツーリング、そして4ドアクーペのグランクーペがベースだった。スタンダードスタイルの3シリーズセダンベースこそ両ブランドで出していたものの、派生モデルに関しては見事に住み分けていたのだ。

買収発表後にM3ツーリングデビュー。なんというタイミングの良さか。もっともBMW MとしてもM3ツーリングは是非とも投入したいモデルだったに違いない。相次いでM5ツーリングの復活も宣言したから、今、ステーションワゴンモデルはある種のスペシャリティカーとして再び注目されているということなのだろう。

アルピナはいち早くターボエンジンやシフトスイッチ付きハンドルを採用するなど、常に最先端を走ってきた。その乗り味は究極のBMWだった。かたやMはモータースポーツのM。その走りは常にスポーツカーライクだった。近年、Mのラグジュアリィ化に伴って、両者は接近している。M3ツーリングなどはさしずめその決定的なモデルだと言っていい。

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