クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 走行28万キロ! フィアット「500R」のアミアミシートはDIY仕上げ「神奈川から四国まで旅した」ファーストカーを紹介します
CLASSIC
share:

走行28万キロ! フィアット「500R」のアミアミシートはDIY仕上げ「神奈川から四国まで旅した」ファーストカーを紹介します

投稿日:

TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典

  • 他のクルマを持たず、フィアット 500Rだけを所有しているので、雨の日も風の日も活躍
  • 奥さまを乗せ、2023年10月にも四国まで自走で行ってきたそうだ。シートは通気性のよさがポイント
  • 以前からヌォーヴァ 500に乗りたくて、2008年に購入したのだという
  • エンジンの排気量は650ccで、28φのウェーバーキャブレターを組み合わせている
  • 長距離を走ることもあるため、フロントのラゲッジスペース内に予備のオイルや工具などを入れている
  • 右前をぶつけたことがあり、フェンダーとタイヤの隙間が狭くなっていて、四国からの帰り道に右フェンダーがタイヤと当たってしまい、ハンマーで叩いて隙間を広げながら走ったそうだ
  • クルマは家族とも話してくれたスシオさんは、ヌォーヴァ 500仲間と写真展を開催したりしている
  • ローダウンサスが入っているので、シチュエーションを問うことなく安定した走行が可能
  • 他のクルマを持たず、フィアット 500Rだけを所有
  • 現在の累計走行距離は27万7000kmまで達している
  • ナルディのステアリングホイールは2代目で、先代のY字スポークは見づらくて運転に不向きだったらしい
  • ローダウンサスが入っているので、シチュエーションを問うことなく安定した走行が可能

イタリアでレストアされたヌォーヴァ

「フィアットピクニック」が2023年10月28日にボートレース浜名湖で開催されました。過去最高の約1400台、2500人ものフィアットオーナーが参加し、新旧フィアットが大集合。ここでは、2008年に購入した“スシオ”さんのフィアット1972年式「500R」をお届けします。

通気性を重視した夏用のシートを自作

仕事柄、数百台のクルマが集結する大規模イベントに行くと、メインの会場はもちろん、参加者たちの駐車スペースまで必ずチェックするようにしているが、フィアットピクニックにおいても隅々まで確認してみた。

その結果、「むむっ、これは!」と思うフィアット&アバルトを数台発見したが、なかでも気になったのが“アミアミシート”を持つ1972年式のフィアット「500R」だ。

編み編みの座席を持つヌォーヴァ 500といえば、カロッツェリア・ギアが少量製作したビーチカーのジョリーが有名で、あちらは濡れた水着のままでも乗車できるように籐で編まれたシートを持っている。

こちらはビーチカーではないのでオーナーのスシオさん(58歳)に確認してみたら、通気性を重視した夏用のシートで、なんと、自作したらしいのだ。

「愛車のこだわりポイントは、なんといっても純正シートの骨格を利用して自作したアミアミシートです。冬はさすがに寒いので、クッションを置き、シートカバーをかけて座っています」

神奈川から四国までヌォーヴァ旅

籐の編み編みシートならぬ自作のアミアミシートを装備しているので、完全なる趣味グルマなのかと思ったら大間違いで、スシオさんは500Rをファーストカーとして使っている。2008年に買ったときの走行距離は8万2000kmだったらしいが、普段使いをしているのでオドメーターがグングン進み、現在の累計走行距離は27万7000kmまで達しているのであった。

「もうすぐ自分で走った距離が20万kmになりますね。昔からヌォーヴァ 500に乗りたくて、15年前に買いました。私が購入したのはイタリアでレストアされたクルマで、日本に入ってきたときにひとり目のオーナーが乗っているので私が2オーナー目になります。以前、FFで排気量3リッターのV6エンジンを積んでいるアルファ スパイダーに乗っていたことがありましたが、いまは500Rしか所有していません」

一台体制なので奥さまと旅行に行く際にもアミアミシート号を使っており、フィアットピクニック開催前のタイミングとなる2023年10月に神奈川から四国まで、奥さまを助手席に乗せ、自走で行ってきたそうなのだ。

「往路は琵琶湖のあたりで1泊し、さらに岡山でも1泊して四国に入りました。復路は大阪で1泊して戻ってきましたね。今後の計画として自走での九州旅行もしてみたいです」

「ヌォーヴァ 500を買ったことで、20代のオーナーを含むクルマ関連の友人が増えたことがよかったですね。クルマは家族です」

とも話してくれたスシオさんは、ヌォーヴァ 500仲間と写真展を開催したりしているとのことだ。これからも一番の理解者である奥さまをはじめとする素晴らしい人々に囲まれながら、充実したフィアット・ライフを続けていくはずだ。

すべて表示
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
著者一覧 >

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS