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アンフィニ「MS-6」を覚えていたらマニア確定! 欧州で人気も日本では不人気。フォード「テルスター」の兄弟車でした

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TEXT: 小鮒康一(KOBUNA Koichi)  PHOTO: AMW編集部

  • 4本スポークのステアリングを採用。1800タイプSを除き、エアコンを装備
  • リアシートは6:4の分割可倒式なので広いラゲッジスペースが確保できた
  • ファブリックシートが標準だったが、オプションで本革も選べた
  • アルミ製シリンダーブロックを採用したV6 DOHCエンジン
  • 試乗車は2.0 タイプG
  • サスペンションチューニングでフワフワ感が少なく、乗り心地を最重視していた
  • 1991年11月から販売が開始されたMS-6
  • スタイリングは、日本フォード扱いのフォード テルスターの5ドアハッチバックモデルにクロノスのフロントマスクを組み合わせたものとなっていた
  • 全長4695mm×全幅1770mm×全高1390mm
  • ヘッドライトはプロジェクター式だった
  • 大型のリアスポイラーは、ハッチゲートと一体型
  • アンフィニMX-6と聞いてピンとくる方はマニア確定だ

モデルバリエーションの拡充を図ったものの……

平成元年(1989年)にスタートしたマツダ5チャンネル体制は、「ユーノス ロードスター」のような名車を生み出した一方で、「カペラ」の後継車種として登場した「クロノス」と、それをベースとした派生車種たちは国内では惨憺たる販売となり、マツダの経営が傾くことになってしまったと言われているが、今回はそのなかの1台「アンフィニMS-6」を紹介しよう。

欧州では堅調な販売をマークしていた

クロノス派生車の中でも、日本国内と海外で大きく評価が異なったのが、日本国内では「アンフィニMS-6」として販売された5ドアハッチバック車だ。

1991年11月から販売が開始されたMS-6は、車名の通りアンフィニ店専売車種としてリリースされていた。が、その実は前月に登場していた日本フォード扱いのフォード「テルスター」の5ドアハッチバックモデルにクロノスのフロントマスクを組み合わせたものとなっていた。

搭載されるパワートレインはクロノスと同じくV型6気筒の1.8Lと2Lの2種類で、どちらのエンジンにも4速ATのほか、5速MTが設定されていたのは当時を感じさせるエピソードと言えるだろう。

ちなみに車名につけられた「MS」とは、Megalo=大いなる Spirit=想いの頭文字を採ったもので、アンフィニ店のラインアップに並んだMSシリーズへ込められた想いが強かったことを感じさせてくれる。

ただ日本国内ではそもそも5ドアハッチバックの需要が低かったことに加え、クロノスよりも全高の低いクーペスタイルとなっていたことで後席のヘッドクリアランスが不足気味という声もあったほか、そもそもクロノス派生の兄弟車種が多すぎたことで没個性となってしまったこともあり、販売面では苦戦を強いられることとなってしまう。

メーカーとしてもデビュー翌年の3月には直列4気筒2Lエンジンを搭載した4WDモデルや、1993年2月にはマツダ独自のプレッシャーウェーブ・スーパーチャージャーディーゼルを搭載したモデルを追加するなど、バリエーションの拡充を図ったが販売面は好転せず、1994年6月に早々に生産を終了してしまった。

一方、日本国外ではカペラ時代と同じく「マツダ 626」の車名で販売され、クロノスを626セダン、MS-6を626ハッチバックとして販売していた。もともと5ドアハッチバックがポピュラーであった欧州では堅調な販売をマークし、1997年まで販売が続けられていた。

その後、1997年に登場した新型カペラにも輸出仕様には5ドアハッチバック仕様が設定されており、その後継車種として2002年に登場した「アテンザ」では再び日本仕様に5ドアハッチバックが復活したが、主力モデルになることは叶わず、3代目アテンザでは再び消滅の憂き目にあっている。

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