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覚えてる? 150万円で買えたフォード「Ka」はエッジの効いたデザインで一世を風靡しました。新車から24年乗り続ける理由とは

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 長尾 循

今見ても古さを感じさせない斬新なデザイン

「それ以前はクラシック ミニに乗っていたのですが、Kaの独特なスタイルに惚れて、1999年の発売時に新車で購入しました。かつては毎日の通勤に使っていましたが、定年後は普段使いと、このようなイベント参加がKaとの主な付き合い方となっています」

というのはオーナーのイチローさん。ボディのコンディションがとても良好なのでその点をたずねると、2012年に全塗装を行ない、それ以降は毎年コーティングを行なっているとのこと。

この年式のKaは「エンデュラE」と呼ばれる1.3Lエンジンを搭載しているが、これは古い英国車ファンにはお馴染みの「フォード・ケント・ユニット」と呼ばれるOHVエンジンの末裔。そのルーツはじつに1958年にまで遡るという傑作長寿エンジンだ。基本設計は古いエンジンだが、燃費は街中で13km/L、高速では20km/L弱くらいと、まずまずの数字だという。

その基本性能と、今見ても古さを感じさせない斬新なデザインに満足しているというイチローさん。

「消耗パーツは海外から引っ張ったり、国内で中古パーツを探したりしています。傷んだマフラーを交換しようと探したときは、国内に2本だけ残っていたパーツのひとつを手に入れることができました」

新車で購入して以来四半世紀近い時が経つKaだが、好調を維持するにはそれなりの努力と愛情は必要。

「タイヤサイズは165/65R13という最近ではあまり見ないサイズなのですが、先日交換したばかりなので、このタイヤがすり減るまでは、また当分の間乗り続けると思います」

というイチローさんなのである。

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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