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マツダ「コスモスポーツ」を買って40年以上! 77歳オーナーはいまだ元気にサーキットでタイムアタックに夢中です

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 佐藤亮太(SATO Ryota)/奥村純一(OKUMURA Jyunichi)/佐藤正勝(SATO Masakatsu)

  • 御年77歳のオーナーは30代のときに現車を購入し、2000年ぐらいからJCCAに参戦するようになった
  • 10数年前にマラソン・デ・ラ・ルート84時間耐久レース仕様にモディファイしたのだという
  • エンジンは快調で、その耐久性の高さと高性能ぶりをいまでもアピールしている
  • 1968年に開催されたマラソン・デ・ラ・ルート84時間耐久レースに参戦したカーナンバー18を再現
  • トランクフードにマツダのワークスマシンを走らせてきたレジェンドドライバーたちのサインが書かれている
  • イベント当日は空気圧を調整しながら走ったそうだが、走行タイムがあまりよくなかったらしい
  • ステッカーワークは当時のマシンを再現
  • アルファロメオのセブリングスパイダーも所有している井出さんは、JCCAに参戦しており、77歳と思えない走りを披露
  • 1968年マラソン・デ・ラ・ルート仕様のコスモスポーツ
  • 1968年に開催されたマラソン・デ・ラ・ルート84時間耐久レースに参戦したカーナンバー18を再現

ニュルで84時間のレース中82時間まで上位を走っていたカーナンバー18を忠実に再現

去る2023年10月29日に富士スピードウェイを会場として「POWER&TORQUE」という名のイベントが開催され、その中で箱車レーシングカーの走行枠が設けられました。「箱車の祭典2023」と銘打って実施された走行枠に参加していたマツダ「コスモスポーツ」を紹介します。

レースに参戦するようになりモディファイ

箱車の祭典では、1990年までの純レーシングカーによるClass 1と、1990年までの市販車ベース車両によるClass 2が設定され、前者はGr.CカーやGCカーなど、後者はツーリングカー、TS、ワンメイク車両などが対象となった。

Class 2にエントリーしたマツダ コスモスポーツは、1968年にニュルブルクリンクで開催されたマラソン・デ・ラ・ルート84時間耐久レースで、82時間まで上位を走っていたカーナンバー18を忠実に再現した車両だ。同レースでポルシェ、ランチアに次ぐ総合4位でフィニッシュしたカーナンバー19のレプリカも箱車の祭典にエントリーしていたが、こちらは出走しなかった。

マラソン・デ・ラ・ルート84時間は、ドイツにある1周28kmのニュルブルクリンクサーキットを文字通り3日半にわたって走り続けるというもので、マツダは耐久性と高性能を両立したロータリーエンジンの威力をアピールするために世界一過酷と評された耐久レースにコスモスポーツを送り込んだのだ。

カーナンバー18仕様のコスモスポーツを箱車の祭典で走らせた井出 満さんは御年77歳のベテランドライバーで、30代のときに日本車初のロータリーエンジン搭載車であるコスモスポーツを購入したそうだ。

「2000年ぐらいからJCCAに参戦するようになって、10数年前にマラソン・デ・ラ・ルート84時間耐久レースにチャレンジしたカーナンバー18仕様にモディファイしました。今回は出走しませんでしたが、カーナンバー19のオーナーさんが先にデ・ラ・ルート仕様にしていました。ランデブー走行できず、残念です」

アルファ ロメオの「セブリングスパイダー」も所有し、このクルマでもJCCAに参戦しているという井出さんは77歳と思えない走りを披露していたが、本人的にはまだまだ不本意だったようだ。

「きょうは空気圧を調整しながら走ってみましたが、走行タイムがあまりよくなかったですね。まあまあといった感じです。ですが、ロータリー仲間と一緒に走ることができて楽しかったです」

マツダはコスモスポーツでマラソン・デ・ラ・ルート84時間耐久レースに挑戦し、「ファミリアR100ロータリークーペ」で1970年のスパ・フランコルシャン24時間レースに参戦して大健闘。世界にロータリーエンジンの優位性を伝えたが、国内では井出さんのように40年以上にわたってコスモスポーツに乗り続けているオーナーたちがその耐久性と高性能ぶりを周囲にアピールしてきたのだ。まだまだ若い井出さんは、80代になってもレーシングスピードで走り続けてくれるだろう。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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