ジャルパの生産台数は410台
ダイナミックなオーバーフェンダーを採用するなど、よりスポーティな造形に刷新したエクステリア・デザインや、機能的で近代的なデザインに改められたインテリアなど、ジャルパに賭けるランボルギーニの意気込みは相当なものだった。
1984年にはマイナーチェンジ版のシリーズ2も登場し、エアインテークがボディ同色となったほか、エアコンやパワーウインドウの標準装備化など、商品性がさらに高められたことも見逃せない。1988年までにトータルで410台が販売されたと記録されるジャルパ。今回の出品車は1983年12月21日にランボルギーニの工場をラインオフしたジャルパP350で、74番目に製造されたモデルであることが確認されている。
そもそもはアメリカ仕様として生産されたモデルだが、1989年にパリのオークションで販売され、2000年から2015年まではパリのコレクターが所有していたことが明らかになっている。これまでの走行距離は約2万5350km。ボナムスによればエンジンは始動するものの、長年乗られていなかったモデルであるため、購入後には整備が必要であるとされる。
注目の落札価格は7万1875ユーロ(邦貨換算約1140万8130円)。これからレストアを始めようというコレクターには、まずは納得のいく落札価格だったのではないだろうか。