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「本当に必要?」バブル期にワイパー付きサイドミラーがあった!? 昭和〜平成時代のいたせりつくせりな雨の日装備を紹介します

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: AMW/青山尚暉(AOYAMA Naoki)

  • 1980年にデビューした日産初代 F30型レパード
  • 日産初代 FPY31型シーマはドアミラーワイパーを装備していた
  • トヨタ セルシオは超音波雨滴除去装置付きドアミラーを装備
  • 日産 パルサーはドア開口部断面に傘が差し込めるアンブレラポケットを搭載
  • スズキ ワゴンRは全長約90cmまでの長傘が収納できるアンブレラホルダーを搭載する
  • ホンダ N-WGNは長傘が置けるスペースを装備する
  • ホンダ N-WGNはセンタータンクレイアウトによる後席下の空洞を活かしたトレーで、傘専用ではないが、長傘が置ける(サイズによる)スペースを装備する
  • トヨタ マークII、チェイサー、クレスタには、サイドウインドウワイパーを装備した
  • スズキ ワゴンRのアンブレラホルダーは全長約90cmまでの長傘が収納でき、底に排水口があることが肝
  • 日産初代 F30型レパードに装備されたワイパー付きサイドミラー

昭和だろうと令和だろうと、雨の日は鬱陶しいと感じる人は多いはず

サイドウインドウやドアミラーに付いた水滴は安全運転の大敵です。昭和・平成の時代にはワイパー付きサイドミラーや超音波雨滴除去装置付きドアミラーなど、鬱陶しいと感じる問題を解決してくれる装備が存在しました。かつて雨の日に活躍した、あるいは現役で活躍している装備を紹介します。

梅雨時前にはメンテナンスが不可欠

雨の日は昭和だろうと、令和だろうと、鬱陶しいと感じる人は多いはず。視界もそうだし、スリップも気になる。とくに視界は安全運転の基本。梅雨時前にはあらためて窓の油膜、シリコン被膜を落とし、視界をスッキリさせておくとともにワイパーの点検も不可欠だ。

窓に油分汚れがもたらす油膜、シリコン被膜(ルーフからのワックス成分の流れ落ちなどによる)が付着していると、ワイパーを使うとかえって視界が白くなり、悪化する。これはまずいので、ウインドウの油膜、シリコン被膜を落とし、ワイパーがしっかりと水滴を拭き取ってくれるように準備したい(リアワイパー装着車のリアウインドウも同様)。

しかし、そこまで準備しても困るのがサイドウインドウやドアミラーに付いた水滴だ。霧雨のような雨だと、もうミラー面が薄い水膜で真っ白。まともに後方の視界を確保することがままならなくなる。これは危ない。日頃から天気にかかわらず安全視界確保のためウインドウクリーニングを欠かさない筆者は、雨の日の出発前にワイパーのないフロントサイドウインドウとドアミラーの水滴のふき取りを欠かさないようにしている。

日産初代「レパード」はワイパー付きサイドミラーを国産車で初装備

そんな悩みを、じつは昭和の時代に解決してくれる装備があったのだ。つまり、ワイパー付きサイドミラーである。国産車で初装備したのは、たしか1980年にデビューした日産初代F30型「レパード」だろう。

当時はまだフェンダーミラーだったが、そのミラー面に小さなワイパーが付いていたのである。そしてそれはバブル真っ盛りの1988年に華々しく登場し、シーマ現象を巻き起こした日産初代FPY31型「シーマ」に受け継がれ、今度はドアミラーの装備として発展、進化したのだった。

そのシーマのデビュー同年に登場したトヨタ「マークII」、「チェイサー」、「クレスタ」には、なんとサイドウインドウワイパーを用意。機能はそのままで、サイドウインドウにワイパーを備え、なおかつウインドウウォッシャー液まで出る仕掛け。よくぞそんな装備を思いついたものである。その装備、「本当に必要か?」というユーザーの声が上がったのか、1代限りで消滅したのであった。

トヨタ「セルシオ」は超音波雨滴除去装置付きドアミラーを装備

しかし、トヨタの雨の日の安全のための研究は継続。1989年登場の日本の高級車を一新したトヨタ「セルシオ」がやってくれた。そう、超音波雨滴除去装置付きドアミラーである。高周波でガラスをブルブルと振動させ、水滴を吹き飛ばす画期的な機能、装備であったことは事実。

デジタル一眼レフに採用されるカメラ内部のCCDなどの汚れを超音波振動で落とす理屈に近いと思われる。もっとも、最近のクルマでドアミラーヒーターが付いていれば、振動ではなく熱でドアミラーの曇りや水滴をなくすことも可能となっている。

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