チンクエチェントに触れて破顔
2021年11月6〜7日、ホンダ「ヴェゼル」試乗会。これは日本カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員を対象とした、最終選考前の確認試乗会のようなモノ。いや、こう見えて、実は僕もこの権威ある賞典の選考委員の末席に加えていただいてるのだ。素行が悪いからいつクビになるかわからないのだけどね。ともあれ、今回の試乗は栃木にあるホンダのテストコースで行われるということで、前泊である。その晩、僕が何のクルマで行くのか知らなかったからか、仕事の関係で遅めの到着となった僕がゴブジ号で栃木まで走っていったことに、広報部の皆さんは驚いたり喜んだりしてくれた。まぁフツーはカタギのクルマで行くもんね、こういう場には。でも僕は隙あらば乗っていっちゃう。
喜んでくれたのが嬉しかったから、翌日のヴェゼルの試乗が終わって解散になった後、広報部のスタッフさん男性ひとり女性ひとりにゴブジ号の試乗をしてもらった。走らせるだけなら簡単だけど、綺麗に動かすにはそれなりのコツがあることにまた驚きつつ、それでも未知のクルマを走らせることを「遅い(笑)」「難しい(笑)」と楽しんでもらえたようだ。そりゃ新しいクルマにしか乗ってないわけだから新鮮な体験だったと思うけど、とにかくチンクエチェントに触れて破顔といえるほどの笑顔を見せてくれたことが、僕はとにかく嬉しかった。
友人から車体の小ささに感動される
2021年11月8日と11月9日、それぞれ某クルマ雑誌のロケ。どちらの編集担当氏も親しくて、それ以前のロケでゴブジ号を見てるので、特筆すべきことは何もなし。どちらの編集担当氏からも異口同音に“最近は止まってないんですか?”と訊ねられて笑うしかなかったこと、ぐらいか。
11月13日、地元・埼玉の友人宅へ。ぶっちゃけ、1泊で宅飲みに出掛けたわけで、集まった友人のほとんどがすでにゴブジ号を見てるのだけど、この日は友人宅の駐車場で車体が小さいことにあらためて感動される。いわく、“おかげでもう1台停められるじゃん”。愛らしい姿も好評で、異口同音に“かわいい”、“かわいい”と老人エリアに片足を突っ込んでるオッサンが喜んでる姿は、ちょっとばかり不気味ではあった。
ゴブジ号はいつでも貸します!
11月24日、日本カー・オブ・ザ・イヤー10ベストカー試乗会のために。袖ヶ浦フォレストレースウェイへ。栄えある“今年の1台”を決めるための最終確認のための試乗会という場所に、栄えある“昔の1台”で行ってきた。知人からは“空気の読めないクルマで来るなよなぁ”と言われたが、その眼差しはとても優しい。10メーカー/ブランドの広報担当諸氏の多くも、“かわいい”、“雰囲気ありますねぇ”、“いいなぁ……”と、あたたかく迎えてくれた。同業諸氏のほとんども。中には空気を読まない僕に対してよく思ってない人もいたかもしれないけど、もしそうだったならアイアムソーリー。選考はとことんマジメに考え抜いて、それは当然。だけど、そうじゃない部分はもっとゆるーく愉快にやってく方が人生楽しいよ、きっと。ちょっとでも興味があるならいつだってステアリングを委ねるから、乗ってみてよ、ぜひぜひ。いろいろ気持ちの中で変わるモノがあるはずだから。
……っていうか、メディアの皆っすわーん、ゴブジ号はチンクエチェント博物館のデモカーでもあるので、いつでも声をかけてくださいねー! 喜んで貸し出ししますゆえ。
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