第二次スーパーカーブームで特別な輝きと存在感を放ったF40
2024年11月1日〜2日にRMサザビーズがイギリス・ロンドンで開催したオークションにおいてフェラーリ「F40」が出品されました。今回紹介する1989年式は、F40としてはかなり早い段階で生産されたヨーロッパ仕様で、最もピュアな前期型のF40でした。
F40のインフレは止まるところを知らない!?
その最後の1台を、創業から80周年にあたる2027年にデリバリーするという計画のもと、フェラーリが先日発表した新型スペチアーレの「F80」。このF80が登場したことで、フェラリスタの間では、再び一連のスペチアーレ、いわゆる特別な限定車に熱い視線が集まるようになった。
「288GTO」「F40」「F50」「エンツォ フェラーリ」「ラ フェラーリ」、そしてF80。それらはいずれも市場では高値で取り引きされる存在であり、オークションではつねに主役としての座を担う。今回RMサザビーズが開催したロンドン・オークションもまた、F40の出品で一気に世界からの熱い視線が集まったという印象だ。ちなみにそのエスティメート(推定落札価格)は185万〜200万ポンド(邦貨換算約3億5600万〜8億8488万円)。F40のインフレは、まさに止まるところを知らないというのが第一印象だ。
第二次スーパーカーブームはF40がきっかけ?
そのF40がどのような経緯で誕生したモデルなのか。そしてそれがいかにスパルタンなメカニズムを採用したモデルであるのかは、すでに多くの人が知り得ているところだろう。1980年代後半に端を発する第二次スーパーカーブームは、このF40から始まったといっても過言ではない。第一次スーパーカーブームが子どもによって巻き起こされたものであるのならば、第二次スーパーカーブームの主役は間違いなく大人だった。F40はその中でも特別な輝きと存在感を持つモデルにほかならなかったのだ。
















































































































































