コンプリートカーである「86 GR」をアレンジした1台を発見!
2024年末に袖ケ浦海浜公園で開催されたオフ会には、110台ものトヨタ「86」&スバル「BRZ」が集結しました。さまざまなアレンジを加えた車両がたくさんあった中から、今回は2018年に発売されたコンプリートカー「86 GR」をカスタマイズしているクルマを紹介します。
GRが手がけたコンプリートモデルだけに注目度が高い
ミーティング会場を見て回っている時に発見したのが、ZN6型トヨタ「86」のボディ各部にGRのバッジが装着された1台。トヨタがGRを立ち上げた直後に発表した「86 GR」だ。先に発表された100台限定の「GRMN」で培ったボディ補強やエアロパーツなどのノウハウをGRブランドのコンプリートモデルに落とし込んでおり、派手さこそないものの、見えない部分にかなり手が入っている。台数限定ではなかったものの、現存台数はかなり少なくなってきているはずだ。そこでこの貴重な車両のオーナー、“USO800”さんにお話を伺ってみた。
「私が手に入れたのは、ディーラーで試乗車として使用されていた後に新古車として販売されていたもので、2023年9月に購入しました」
GRMNのノウハウを各部に投入! 地味だけど本気の1台
86 GRはトヨタ 86をベースに「GR」が手がけたコンプリートモデルだ。ボディ各部には専用の補強ブレースが追加されボディ剛性を高めているだけでなく、SACHS社製の専用ショック+10mmロワードスプリングや、フロント7.5J、リア8.5Jと前後異径となるRAYSの10本スポーク鍛造アルミホイールと、フロント215/45R17、リア235/45R17サイズのミシュラン パイロットスポーツ4タイヤなどが標準で装備される。
また専用のブレーキキットやトルセンLSDなども装着され、エンジン以外にはしっかりと手が入っている。インテリアもGRロゴ入りレカロシートや小径の本革ステアリング、ホワイトタコメーターなど、専用パーツを数多く装着。GRブランドの本気がうかがえる内容となっているのだ。
前期マスクに交換することでGRMNをオマージュ
そんな86 GRで、“USO800”さんが唯一カスタマイズした箇所がある。勘が鋭い方はもうお判りだろうが、なんと前期マスクに変更しているのだ。
「買った店の営業さんに“やめときましょうよ”とか、“もったいないですよ”と言われました(笑)。でも自分の好みでどうしてもやりたかったんです」
じつはこの86 GRに先立って発売された、本格的なチューニングを施した100台限定のモデル・86 GRMNは、2015年末に発表されている。つまり前期モデルがベースとなっているのだ。ところがその後登場した86 GRは、リアまわりなど同じコンセプトのエアロを装着しているものの2017年に登場した。つまり後期モデルがベースなのだ。つまり前期マスクを装着することで、よりGRMNの雰囲気に近付けているというわけだ。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)