日本でもおなじみ「タバスコ」のファクトリーツアー
翌日は、エイブリーアイランドのタバスコ・ファクトリーを訪ねた。タバスコというと、中南米の製品と勘違いされがちだが、じつはルイジアナの名産である。
ニューオリンズの銀行家だったエドモンド・マキルへニーは、おいしいソースを探求し、メキシコのタバスコ州に育つトウガラシを発見。そして、1868年に満足のいくレシピを完成させると、妻の家族が持つエイブリーアイランドの土地で量産を始めたのだった。
ファクトリーツアーでは、トウガラシを圧搾して熟成させる工程などを見学した。思いのほかシンプルな工程で、今も150年前と変わらないレシピで作っているそうだ。
なお、ニューオリンズには何十種類もの「タバスコ」を売るスパイスショップがあったが、あれは類似品。純正品のフレーバーはわずかに8種類程度で、頑固にオリジナルレシピを守っている。
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このミシシッピの旅で筆者が取材した内容を1冊にまとめた本が2025年3月13日に発売となった。アメリカンミュージックのレジェンドたちの逸話とともに各地を紹介しているフォトエッセイ、興味のある方はぜひチェックを。
>>>『アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅』(産業編集センター)
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