一時期、行方不明になっていた!?
今回の出品車は、そもそもマラネロからアズーロ・ハイペリオンのボディカラーで1971年10月に、パリの著名なフェラーリ・ディーラーであるシャルル・ポッツィに出荷されたもの。ファースト・オーナーはフランスのジャーナリスト兼TVプロデューザーのジャック・マルタンで、彼はこのモデル(S/N:14493)を3年間所有したのち、ほかのカスタマーに譲渡。
1985年には5代目のオーナーとなったジャン・グレグイがそれを購入するが、それから4カ月後に盗難に遭い、5年間行方は不明のままだった。それが発見されたのは1990年のことで、1992年には現在の所有者であるジャック・マルコッティの手にわたった。
マルコッティはボディカラーをダークブルーにリファインするなど丹念にそのリファインを進め、1997年のフェラーリ社創立50周年式典にも展示されることになる。そして2014年、今回の出品者であるキュレーテッド・コレクションのコレクションに加わったのだ。
RMサザビーズが20万〜25万ユーロ(邦貨換算約3200万円〜4000万円)とした予想落札価格に対して、入札者たちの365GTC/4というモデルに対する反応は、必ずしも良いものとはいえなかったようだ。最終的な落札価格は、18万4000ユーロ(邦貨換算約2945万円)。その価値が認められるまでには、まだまだ時間が必要というわけなのだろうか。






























































